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ポップスの本場で認められるKPOP
米の大型マートにKポップ売り場が
英国の有名プランナーであるサイモン・コーウェル氏がTwitterで「Kポップを超えるUKポップバンドを作る」と宣言した。 写真出処=ツイッター
「Kポップが世界を支配している。いまやUKポップがその座をうばう時だ」。主語が後さきになった非文ではない。ナショナリズム者の虚言や、K-POPをテーマにしたSF映画のシナリオではなおさらではない。ポップの本拠地英国の有名アルバムプランナーであるサイモン・コーウェル氏は最近、ソーシャルメディアで「Kポップが世界を支配しており、これを克服することができる新しいボーイバンドを出撃する」とした。コーウェル氏は英国の音楽サバイバル番組「ディXファクター」の審査員でもある。番組の新しいシーズンのスタートを控えて、アーティスト発掘の抱負をKポップに例えた表現だ。
驚くべきことはコーウェル氏の発言が知られて以後に、多くのネチズンが「彼は本当にUKポップでKポップに勝てると考えているのか」「今年最高のユーモア」という嘲笑があふれたという点だ。ファンはKポップアーティストの集団群舞の映像を上げて、「イギリスのバンドが本当にこれを倒すことができるか」と反問する。これはポップの先進国である英国で非主流とされていたKポップがメインストリームに一歩近づいた傍証だ。ポップ市場の新しい地殻変動という解釈も出ている。ハ・ジェグン大衆文化評論家は「非主流音楽としての扱いを受けてきたKポップが、多くのステージを通じて競争力を確認しつつポップ市場全体の注目を集めている」とした。
Kポップによる地殻変動は米国でも感知される。米国の大型マートチェーンである「Target（ターゲット）」は、来る13日からKポップ専門のセッションを運営することになる。自社のオンラインサイトをはじめ、全米のオフライン店舗でもK-POPアルバムを販売することになる。米国の大型マートチェーンでKポップアルバムを販売するのは今回が初めてだ。防弾少年団（BTS）やEXOのようなグローバルなスターのみに限られたわけでもない。BLACKPINK、TWICE、RED Velvet、DAY6（デイシックス）、Stray Kids（ストレイキッズ）、ITZY（イッチ）などのさまざまなKポップアーティストを網羅する。当初はオンライン販売量が大きくなるだろうが、やがてオフライン販売網も増やしていくことが予想される。チョン・ビョンウク評論家は、「Kポップがポップミュージックの本場で主流に進入しているという象徴的なできことが多い」とし、「第三世界の音楽が最近は米国の主流市場で人気を得ているのは事実だが、Kポップはこれらよりも一歩さらに先に進んでいる」と分析した。
米国の大型流通チェーンまでがK-POPに注目する理由は、グローバルに成功街道を走っているからだ。発売するアルバムごとにビルボードチャート1位を横取りするBTSをはじめ、デビューアルバムを「ビルボード200」の1位の上に乗せたSuperM（スーパーエム）まで、Kポップアーティストの北米・欧州市場攻略動きも早くなっている。国内エンターテインメント業界では、新人グループのデビュー直後は北米・欧州ツアーを回ることが成功の秘訣として定着した。韓国の音楽番組で1位になるよりも、世界のポップ市場に参入するのがもっと容易だという笑い話も出てくるほどだ。ウォールストリートジャーナルやニューヨークタイムズなど、米国の主流メディアも「Kポップが主流に上がった」と評価した。アメリカのメジャーな放送でもKポップスターは常連客だ。
先月29日（現地時間）、ニューヨークのロックフェラーセンター広場で開かれた米NBCの人気番組「The Today Show」に、SMエンターのNCT127が特別出演して舞台を盛り上げた。前日にはニューヨーク一帯で開かれた感謝祭に、世界的スターのイディナ・メンツェル、セリーヌ・ディオン、ブラック・アイド・ピーズなどがカーパレードに参加した。 BTS、SuperM、Monsta Xも米国の地上波放送に出演した。チョン評論家は、「Kポップはサブカルチャーとするにはあまりにも大きくなった市場」だとし、「BTS以降、後続のアイドルたちも西欧のポップ市場で存在感を見せているだけに、今後の2年間はKポップの流れの強さも続くだろう」と語った。- 毎日経済＿カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-12-08 13:13:47
