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サーバー用DRAM市場…回復の兆し


    来年の上半期以降、世界のメモリー半導体市場が反騰するだろうという展望が出てくる中で、DRAM市場のかなりの部分を占めるサーバー用DRAM部門で、オンラインビデオサービス(OTT)企業に発する需要回復の兆しが現れている。 OTT市場の拡大と利用者の増加が積極的なサーバー増設投資につながって、サーバ用DRAMの価格が反騰する兆しを見せているわけだ。来年はDRAMとNAND型フラッシュメモリなどのメモリ市場が二桁の成長率を記録するだろうという見通しも出ている。

    6日、市場調査機関のDRAMeXchange(ディーラムエクスチェンジ)によるとサーバー用DRAM(DDR4 2400Mbps 32GB)の価格は、来年の第1四半期の104.3ドルを底に第2四半期109.5ドルで反騰し、来年の第4四半期には130ドルで年初から24.6%上昇するだろうと現れた。

    昨年の第3四半期に317ドルに達したサーバー用DRAM価格は墜落を重ね、現在は3分の1の水準に下落したが、メモリメーカーの供給調整と情報技術(IT)企業の需要回復で価格下落が緩和されて上向きの入り口に立ったものと分析される。

    半導体業界ではD-RAM需要の回復の最前線にOTTがあると見ている。NetFlixを筆頭に、アップルとディズニーまでがOTT事業に飛び込んだことで競争が激しくなっているのだ。特に最近、ディズニーがサービスに突入した「Disney+(ディズニープラス)」は加入者が爆発し、サーバーがダウンしたりした。このことから、さらに高品質のサービスを提供するためにOTT企業のサーバー増設が相次ぐだろうとの見方だ。

    業界の関係者は「今年の上半期だけで60%急落したサーバー用DRAMの価格は、この11月に前月比での下落率が2%にとどまった」とし、「サーバーの過負荷を防ぐためのOTT企業による投資を筆頭に、サーバ用DRAMの購入が増え始めたものと解釈されている」と説明した。

    サーバー用DRAM市場の反騰は世界のDRAM市場を席巻しているサムスン電子とSKハイニックスに明らかな好材料だ。サーバー用DRAMはモバイル用DRAMとともに、DRAM市場全体における比重は絶対的だ。 OTT業者とともにマイクロソフト(MS)やGoogleそしてAmazonのなど、IT企業の需要も拡大するだろうとの見通しも韓国の半導体企業には肯定的な要素だ。

    これによって来年のDRAMとNANDフラッシュメモリ市場は今年との比較で二桁の成長率を記録するものと見られる。市場調査会社のIC Insights(アイシーインサイツ)はこの日、来年DRAM業界の売上げは今年よりも12%増加するだろうと調査されたと明らかにした。

    NANDフラッシュメモリ市場も来年の成長率が19%に達すると予測された。アイシーインサイツは「5G、人工知能(AI)、バーチャルリアリティ(VR)などがDRAMとNAND型メモリ市場の成長をリードするだろう」とし、「NAND型はソリッドステートドライブ(SSD)の高密度・高性能化で需要が増えた」と説明した。しかし、このような成長率は今年の半導体市場の萎縮をすべて補うことはできない見通しだ。今年のDRAMとNAND型市場の売上げが、それぞれ37%と27%減少したためだ。
  • 毎日経済_チョン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-12-06 20:41:26