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米モデルナ発の薫風に韓バイオ銘柄大きく揺れる

サムスンバイオロジクス、時価総額で3位 


    「サムバ(サムスンバイオロジクス/Samsung BioLogics)」の株価が去る14日に史上最高値を記録し、時価総額で総合3位に上がった。米国のモデルナ社のコロナ19ワクチンの委託生産(CMO)をする可能性が議論されているからだ。サムスンバイオロジクスだけでなく、モデルナとサムスンバイオロジクスのコラボレーションに協力社として参加することが観測される各企業の株価も大きく動いた。この日、サムスンバイオロジクスは前日よりも9.47%上がった94万8000ウォンで取引きを終えた。時価総額が62兆7000億ウォンを超えて、サムスン電子とSKハイニックスに続く全体で3位を記録した。

    この日の株価急騰は、サムスンバイオロジクスがモデルナ社のmRNA方式コロナ19ワクチンを仁川松島工場で委託生産するだろうという報道に、可能性があると解釈できるニュアンスの公示を行ったからだ。

    サムスンバイオロジクス側は「現在、確定したものはなく、確認は不可能」だとし、「今後は確認が可能な時点、または1カ月以内に再公示する」とした。サムスンバイオロジクスは去る11日、米ファイザー社製コロナ19ワクチンの生産報道が出てきたときに「事実無根」と明らかにした点と照らしてみると、明らかに協力するための議論が進展していると解釈するしかない内容だ。

    ある証券会社のアナリストは、「韓・米首脳会談を控えており、企業側では内容を明らかにすることができない立場だろう」とし、「1カ月以内に再公示すると明らかにしたことは事実上認めたもの」だと述べた。

    新韓金融投資のイ・ドンゴン研究員は「サムスンバイオロジクスの既存の目標株価100万ウォンは、コロナ19ワクチン委託生産の可能性を除いて抗体医薬品の生産だけを仮定したもの」だと語った。ワクチン委託生産が確認されれば、企業価値の評価をし直す必要があるということだ。

    モデルナとサムスンバイオロジクスがワクチン生産に協力する場合、恩恵を受けることができる銘柄もこの日は大幅に動いた。関連業界では現在、ワクチンの生産設備がないサムスンバイオロジクスがモデルナと協力すれば、完成品の生産だけをサムスンバイオロジクスで担当し、残りは関連企業と協力することで進行されると予想した。

    ファイザーやモデルナのようなmRNAコロナ19ワクチンの必須医薬品であるmPEG(Methoxy-Polyethylene Glycol)を生産するファーミセル(PHARMICELL)社は、前日との比較で9.58%高の1万8300ウォンで取引きを終えた。 mRNAワクチンに不可欠なBNP遺伝子組換え技術を基盤にした原料供給者であるセルメド(Cellumed)社も、前日よりも8.99%上がった8000ウォンで取引を仕上げした。サムスンバイオロジクスにバイオ原料などを納品するソリンバイオ(SeouLin Bioscience)社もこの日は価格制限幅まで高騰し、一新バイオも9.77%上昇した。業界では、モデルナは単に委託生産業者を選定することにとどまらず、最近になって韓国支社の設立に乗り出した点にも意味を付与している。

    一方、モデルナワクチンの国内流通と許可を担当しているノクシプチャ(緑十字)の株価はこの日、小幅で下落した。モデルナが直接韓国支社を設立して委託生産業者を選定する場合、緑十字の役割は減少する可能性が高いからだ。緑十字は前日、モデルナワクチンの国内承認のための2回目の検証手続きまで通過させた。
  • 毎日経済 | キム・ギチョル記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-05-14 17:40:57