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テクノロジー > 健康・医学

腎臓内の血管損傷を誘発する高血圧性腎臓疾患

    よくサイレントキラーと呼ばれる高血圧は、世界的に6億人から現れる周知の疾患だ。2014年国民健康栄養調査によると、満30歳以上から高血圧の有病率は約26%で成人の4人に1人の割合で発生している。

    高血圧は腎臓を含むいくつかの臓器に影響を与えることがある。もしも血圧管理が適切に行われずに高血圧の状態が長期間維持されると、私たちの体の血管のあちこちに損傷が誘発される。

    特に腎臓内の血管損傷により腎臓の血管が厚くなって固くなると、腎臓での円滑な血液供給が難しくなって最終的には腎機能の低下を伴うことになるのだが、これを「高血圧性腎臓疾患」という。

    高血圧性腎臓疾患の初期症状は高血圧以外に症状が表れない場合が多いが、継続的に腎機能が悪化すると、尿濃縮能力の低下に伴う夜尿症状や老廃物が徐々に溜まり、電解質の不均衡が伴うにつれ全身無力感、食欲低下、吐き気および嘔吐、浮腫、血圧の急上昇などの症状が発生することがある。その後も腎機能の低下が続く場合は、最終的に透析や腎移植が必要な状況に至ることもある。実際に韓国で透析または腎移植治療を要する末期腎不全の2番目に多い誘発要因がまさに高血圧だ。

    高血圧性腎臓疾患は、長期間血圧が調節されていない患者から腎機能の低下が観察され、腎機能の低下を引き起こすほどの他の原因が存在しない場合に診断することができる。

    血液検査、尿検査、腎臓超音波などを使用して腎臓損傷の評価がなされ、必要に応じて腎組織検査を実施することもある。また高血圧性腎疾患だけでなく、高血圧による網膜血管の変化や心臓肥大症などの他の臓器の合併症が伴うかどうかも一緒に評価される必要があり、そのために眼底検査、心電図、心臓超音波検査などの検査が必要になることもある。

    高血圧性腎疾患の治療は、何よりも適切な血圧調節だ。高麗大九老病院腎臓内科のアン・シンヨン教授は「高血圧性腎臓疾患の治療のためには、徹底した血圧調節と規則的な服薬、低塩食事が不可欠だ」とし「また、適度な運動を通じて適正な体重を維持して禁煙をすると助けになり、腎臓損傷に対する周期的な評価や管理が必要だ」と伝えた。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン医療専門記者 / 写真=photopark.com | (C) mk.co.kr | 入力 2017-07-12 13:01:02