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「浦項地震」予測した延世大ホン教授…「予想的中すると怖い…」

  • 「科学者として韓半島に強震が起こることを予測したのがあたって気分が良い。しかし地震が続いており、私は予想していた規模6.0の地震が実際に来るかと恐れもてもいる」。

    2011年に発生した東日本大震災のために、韓半島でも地震が発生することを正確に予測していたホン・テギョン延世大学地球システム科学教授は16日、毎日経済とのインタビューで、「韓半島が地震安全地帯という考えをいまや捨てなければならない」と強調した。ホン教授は「今回の地震が発生した浦項地域は、昨年の慶州地震によりも応力(stress)が溜まっているところ」だとし、「浦項地震で慶州と浦項一帯の応力分布が非常に複雑になったが、応力が増加した地域は地震危険度がそれだけ大きく高まったので注意が要求される」と強調した。

    応力は外力が加えられた際に内部で発生する抵抗力のことで、溜まったストレスはもはや耐えられなければ爆発することになるが、この時に地震が発生する。特にホン教授は、「今回の浦項地震は浅いところ(地表面から9キロメートル)で発生したぶんだけ、余震も浅いところで発生する可能性がある」と警告した。それとともにホン教授は、「まだ科学者がよく知らない韓国の断層に対する継続した綿密な調査だけが、この地震被害を最小限に抑えることができる方法だ」と強調した。

    国内最高の地震専門家の一人に数えられるホン教授は、2011年3月11日に発生した規模9.0の東日本大震災の後、韓半島で6.0に近い地震が発生する可能性が大きいと主張してきた。当時、ホン教授は「東日本大震災で韓半島の地殻が動き、内部に溜まっていたストレスが放出され、韓半島の地殻に大きな変化を生じさせることがありうる」という論文を国際学術誌「地球と惑星内部物理学」に発表した。しかし彼の主張に耳を傾ける人は多くなかった。

    プレートの中心部に属する韓国は周辺国の日本や中国と比較した場合、地震から安全だという認識が強かったからだ。しかし、時間が経つにつれてホン教授の言葉は少しずつ現実になった。 2012年2月に蔚山沖で相次いで地震が発生した。当時、政府は「特異な状況ではない」と主張した。しかしホン教授の考えは異なった。

    ホン教授は「地震観測を開始した1978年以来、9日間で5回の地震が一ヶ所で発生したことはなかった」とし、「この程度の規模の地震はいつでも発生する可能性があるが、同じ場所で起こったことが問題だ」と指摘した。韓半島南東部の地殻にわれわれも知らない、かなりの量のストレスがたまっていたという警告だった。当時、ホン教授は「蔚山の地震の規模は、また別の大きな地震の前兆現象と見ることができる」とし、「東日本大震災後の韓半島の地殻が全体的に弱くなり、地殻にたまっていたが噴出されなかった応力が、地震によって排出されるだろう」と診断した。ホン教授の予想通り、2016年9月12日に規模5.8の地震が慶州を強打し、この衝撃が浦項地震につながった。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者/キム・ユンジン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-11-16 18:12:59