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「微細粉塵」WHO基準で減らすと韓国人の寿命「1.4年」のびる

  • 韓国が超微細粉塵のレベルを世界保健機関(WHO)の勧告基準値以下に下げると、韓国人の平均期待寿命は1.4年のびるという研究結果が出た。米シカゴ大学エネルギー政策研究所が19日(現地時間)に発表した「空気の質・生命インデックス(AQLI)」レポートによると、全世界の人口の75%にあたる55億人がWHOの勧告基準値を超える超微細粉塵の中で生きている。

    このことから、全世界の人口1人当たりの期待寿命は、平均で1.8年短くなった状態だということだ。喫煙(1.6年)、アルコール・薬物(11ヶ月)、交通事故(4.5ヶ月)よりもはるかに深刻な寿命低下の原因だという分析だ。

    報告書は超微細粉塵が肺と血管疾患だけでなく、アルツハイマー病と認知症の誘発原因だと指摘した。 WHOの平均濃度勧告基準値は立法メートル(㎥)当たり10㎍(マイクログラム)だ。超微細粉塵レベルが基準値を最も多く超えた国は、ネパール(55㎍/㎥)、インド(54㎍/㎥)、バングラデシュ(53㎍/㎥)、中国(39㎍/㎥)、パキスタン(37㎍/㎥)の順であることが分かった。韓国は立法メートル当たり24㎍で日本(12㎍/㎥)、台湾(14㎍/㎥)よりかなり高く、シンガポール(25㎍/㎥)、ウズベキスタン(24㎍/㎥)、ミャンマー(23㎍/㎥)など似たような水準であることが分かった。

    中国の影響に加えて石炭火力発電などにより、北韓も超微細粉塵のレベルは立法メートル当たり22㎍に達することが分かった。

    もしもWHOの基準値に合わせて超微細粉塵レベルを低減した場合の期待寿命は、インドは4.3年、中国では2.9年、韓国は1.4年、それぞれ増えると報告書は分析した。主要先進国の中で超微細粉塵レベルが基準値未満の国は米国、豪州、カナダ、スウェーデン、スペインなどだ。

    レポートを作成したマシカゴ大のエネルギー政策研究所のイケル・グリーンストーン所長は、「今回のインデックスは市民と政策決定者に微細粉塵をはじめとする大気汚染が、個人と社会にどの程度の影響を与えるかを警告することを目的にした」と語った。
  • 毎日経済_ワシントン=シン・ホンチョル特派員 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-11-20 18:02:27