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韓、気象観測衛星を独自開発…微細粉塵をリアルタイム追跡

韓国航空宇宙研究院「千里眼2B号」公開 

    • 大気・海洋環境観測衛星の「千里眼2B号」。 写真提供=韓国航空宇宙研究院



    来年から微細粉塵やオゾンなどの大気汚染物質の移動経路はもちろん、赤潮やアオコなどをリアルタイムで追跡することができるようになる。環境観測に特化した静止軌道衛星「千里眼2B号」が、来年2月頃に打ち上げられる予定だからだ。

    韓国航空宇宙研究院は4日、国内の独自技術で開発した静止軌道大気・海洋環境衛星である「千里眼2B号」の、実際の飛行モデル(FM)を公開した。東経128.2度の赤道上空3万6000キロメートルに静止軌道として上がる千里眼2B号は、2010年から運営している通信海洋気象衛星「千里眼1号」を代替する2基の双子衛星(2A・2B)のひとつだ。

    国内技術で独自開発した初の静止軌道衛星で、大気環境を観測する環境搭載体(GEMS)と海洋環境を観測する海洋搭載体(GOCI-2)など、大きく2つの搭載体で構成されている。

    微細粉塵などの大気汚染物質を観測することができる環境搭載体を、24時間観測可能な静止軌道衛星に搭載したのは千里眼2B号が世界初だ。航宇研の関係者は、「千里眼2B号は米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)が開発している静止軌道環境衛星のテンポ(TEMPO)とセンチネル4(Sentinel 4)よりも2~3年はやく発射される」とし、「今後はこれらの衛星と3大環境衛星で、大気環境研究を率いることになるだろう」と述べた。

    GEMSは微細粉塵と二酸化炭素やオゾンなどの大気汚染物質20種を、横8キロメートル×縦7キロメートル間隔でリアルタイム追跡が可能だ。これによって、既存の衛星では観測できなかった大気中の目に見えない化学成分の分布や動きを24時間監視することができ、各種水質の変化も観測可能だ。

    千里眼2B号は先進国と共同開発した千里眼1号とは異なり、韓国独自の技術で開発したという点でも意味が大きい。航宇研のチェ・ジェドン静止軌道複合衛星事業団長は「飛行ソフトウェアをはじめ、地上管制システムや観測画像処理ソフトウェアなどを国産化して独自開発に成功した」とし、「千里眼2B号の開発プロセスを通じて、静止軌道衛星2機を同時に組み立てて試験する技術も確保した」と強調した。千里眼2B号は来年2月18日、南米の仏領ギアナ宇宙センターに輸送され、フランスの「アリアン5ECA」ロケットに搭載されて発射される予定だ。

    千里眼2B号は千里眼1号と比較して、多くの部分が改善された。まず任務年限が7年から10年に伸びた。空間分解能も4倍に向上した。地表面に250メートル間隔で置かれた二つの物体を区別することができるレベルだ。データ転送速度は115Mbpsで、千里眼1号よりも18.5倍速くなった。軌道精度を示す誤差も従来の18キロメートルから2キロメートルに大幅に改善した。大気環境予測精度を高める一方で油類事故や赤潮・アオコの発生時の水質変化を監視し、海洋環境被害を最小限に抑えることができると予想される。
  • 毎日経済_ソン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-12-05 17:26:45