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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国で女性嫌悪に対抗するために作られた「メガリア」とはどんなサイトですか?(上)
  • A.
    サイト(http://megalian.com)に接続して投稿された記事を少しだけでも読んでみれば、このサイトの様相はすぐにわかります。最新の投稿であれ、古い記事であれ、男性嫌悪に満ちています。地球上のすべての男性を非難する文も時折見えますが、嫌悪の対象は、ほとんどが韓国の男性です。

    投稿文を読むためには、2つのものが必要です。

    最初は卑俗語と悪口だらけの文を読むための忍耐です。そして、このサイトの利用者間で通用している用語の理解も必要です。この二つさえあれば、制限はありません。成人認証も必要ではなく、あえて会員登録をしなくても、サイトのいかなる記事も勝手に読んで、シェアすることができます。ただし、公開された写真は有料会員のみが見ることができる制約があったりもします。

    警察庁のサイバー捜査隊に告訴された内容を見ると、残酷なポルノや性器切断毀損写真があるなどとあるため、このサイトに投稿される写真は主に男性の性器だと予測することができます。だからといって男性の写真が目の保養の対象になるわけでもありません。毀損された性器、糸のように細く小さな男性器など嘲笑するための写真です。

    韓国男性の性器を笑いものにしようとする試みは、サイトのロゴからも伺えます。メガリアは正式にロゴが男女平等を意味するイメージだと紹介しています。しかし、公開された文や写真を見れば「韓国の男性の性器を卑下する意味が強い」という一部の主張が正しいようにも思えます。

    韓国男性の性器のサイズが親指と人差し指で表示したサイズ、6.9だというものです。実際、このサイトにあるメガル辞書には6.9の意味として「韓国の男性のあそこのサイズは6センチ、勃起すれば9センチ」と説明しています。このサイトからは、韓国人男性を侮辱する単語が頻繁に登場します。韓国男性のものが取るに足りないからと、エボヤやAAAカップという用語も登場します。

    ここまで来ると、メガリアの利用者の韓国男性に対する嫌悪レベルがどの程度なのか見当がつくことでしょう。なぜ、このように極端な男性嫌悪サイトが登場したのでしょうか。

    メガリア側は極端な男性嫌悪コンテンツについて「ミラーリング」だと主張しています。韓国男性の女性嫌悪感情を鏡に反射させて返しているという意味です。

    簡単に言うと、女性を嫌悪する男性たちの視線で彼らを逆に皮肉っていることを意味します。これまでの無分別な卑下と女性差別により傷ついた被害者の心情をよく感じてみろと、さらに辛辣に嘲笑しているのです。メガリアの言語は女性を嫌悪しながら発した言葉のミラーリングです。

    高級ブランドが好きで、片手にスターバックスコーヒーを持っている女性を、外見だけ着飾ったとキムチニョ(キムチ女)と卑下することに対応してキムチナム(キムチ男)が登場して、男関係が複雑な女性をコルレ(雑巾)と罵る人に向かって風俗店を回って性病などを移して回る男性をコルレXと罵ります。

    韓国の母親が子どもを正しく育てずに迷惑をかけているとマムチュン(新造語辞書を参照)と非難したことに対して​​、韓国の男性は全部虫のようだとハンチュンナムという言葉を登場させたりもします。

    メガリアのミラーリング作業は、単に女性嫌悪に対応するためにとどまらず、これまで男性が独占してきた言語力を奪うという試みにつながっています。このサイトに悪口と卑俗語が飛び交う理由も言語権力を掌握するための試みという主張も出ています。

    メガリアの極端な男性嫌悪は一定部分成功を収めたように見えます。極端な男性嫌悪のために、今まであまり注目を受けなかった女性嫌悪も公論の場に登場することになったからです。

    メガリアの関係者は、あるマスコミとのインタビューで、「メガリアの主軸である20~30代の女性は、ジェンダー平等の過渡期を経験している」とし「女性嫌悪から表現の主体のみ男性に変えた後になって、ようやく性差別に対する問題意識を共有する場が設けられたのは、女性嫌悪についてほとんどの人がその問題を自覚していなかったことの反証」だと主張しました。

    ※この記事は「韓国で女性嫌悪に対抗するために作られた「メガリア」とはどんなサイトですか?(下)」へ続きます。