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  • Q.
    俳優チョ・ジョンソクについて教えてください
  • A.
    • チョ・ジョンソク
    チョ・ジョンソク(曺政奭 1980.12.26)の耳は赤くなります。いつ赤くなるのか気になりますか?

    キスシーンやスキンシップの演技をするときです。ほとんどすべてのシーンでそうなります。tvNドラマ『ああ、私の幽霊さま』(2015年)の最後のシーンでパク・ボヨンとキスをするときもそうでしたし、SBSドラマ『嫉妬の化身』(2016年)でコン・ヒョジンと激しいキスシーンを撮るときも赤くなりました。

    • チョ・ジョンソク
    上の写真は『嫉妬の化身』で放送記者のイ・ファシン役を演じたチョ・ジョンヒョクがコン・ヒョジン(ピョ・ナリ役)とキスをする場面です。3年間、自分に片思いをしていた女性を見下してきましたが、自分の友人と付き合うことになった後、自分も彼女を愛していることに気が付きます。

    「これ以上ここにいたら危険だぞ」

    胸に響く言葉、くらくらする目つきで近づいてくるのに、避けることができる女性がどれほどいるでしょうか。さらに片思いをしていた男性です。

    2人のキスシーンは数時間のあいだインターネットポータルサイトのリアルタイム検索キーワードのランキングに登場しました。そしてチョ・ジョンソクのイメージをナプトゥギからサンナムジャ(男の中の男)に変えました。「ナプトゥギ」が何を意味する言葉なのかというと…。

    これを知るためには2012年の「もう一度見たい映画」に選ばれた『建築学概論』を引っ張り出さねばいけません。純粋で淡い初恋を題材にした映画です。オム・テウン、ハン・ガイン、イ・ジェフン、スジが出演をした映画が終わった後、コミカルで楽しい役を引き受けたチョ・ジョンソクがスポットライトを浴びた作品でもあります。

    この映画の一節。

    ナプトゥギ(チョ・ジョンソク):学校に行って来たのか?
    スンミン(イ・ジェフン):ああ
    ナプトゥギ:どうした。知り合いか?
    スンミン:違う。どこに行くんだ?
    ナプトゥギ:読書室に行く。おい、退屈だ
    スンミン:勉強はどうだ
    ナプトゥギ:浪人してるのも悲しいのに、勉強まで頑張らないといけないのか。お前は恋人でもできたか?
    スンミン:恋人だなんて
    ナプトゥギ:なんだって? 納得(납득 / ナプトゥク)できないよ。納得。おい、大学生が恋愛するために大学に行くんだろう

    コミカルな演技から強烈な視線まで、チョ・ジョンソクは幅広い演技を見せてくれますが、瞳の中をよく見るとどこかペーソス(哀愁)が感じられます。俳優のイ・ジョンジェも映画『観相師-かんそうし-』の撮影が終わった後、そんなふうに言及しています。

    これはおそらく彼の多少複雑な家族関係が起因しているのかもしれません。チョ・ジョンソクは両親のもとには一人息子として生まれましたが、母親のもとには兄が2人と姉が1人いました。母親が前夫との間に3兄妹を産んで再婚をしたのですが、40歳のときにチョ・ジョンソクを産みました。晩産であったため悩みましたが、白い豚が母親の前に近づいてきて前足を重ねる胎夢を見て産むことに決めたそうです。

    そのような胎夢を見ていなかったらチョ・ジョンソクはこの世に生れていなかったのかもしれません。お姉さんとの年齢差が12歳以上もあるそうで、幼いときにはお姉さんをお母さんだと思って育ったそうです。

    大学に入学する前に父親が亡くなり、2004年にミュージカル『くるみ割り人形』でデビューする3カ月前、甥っ子が亡くなっています。愛する家族がほぼ同時に2人亡くなり、喪失感から自殺まで考えたほどだったそうですが、当時の心境が演技にもにじみ出るのでしょう。

    チョ・ジョンソクの元来の夢はギターリストだったそうです。大学でもギターを専攻したくて三浪までしましたが、彼の才能に気づいた教会の伝道師の勧めでソウル芸大に進学して演技者の道を歩むことになりました。

    ミュージカル俳優として長く活動しながら認知度が上がり、2012年に映画『建築学概論』に出演した後には舞台とスクリーンを行き来し始めました。2015年パク・ボヨンと呼吸を合わせた『ああ!私の幽霊様』で冷たくても魅力的なシェフを演じて真価を発揮しました。

    肌がきれいで童顔ですが、言葉遣いはどこまでもおじさんです。愉快でユーモア感覚もあり、撮影場のムードメーカーの役割をしっかりと果たすというのが一緒に仕事をした俳優たちが伝える言葉です。

    3本の作品で共演したイ・ミスクは「とても真剣で、私生活もすっきりしている」と称賛しました。

    さらに才能にも恵まれています。高校のときに学校祭でビーボーイダンスをしていたのですが、トーク番組の『ラジオスター』に出演して即席でブレイクダンスを見せました。ファンミーティングでマイケル・ジャクソンのダンスを披露したりもしました。チェギチャギ(羽根蹴り)も上手で、ジャガイモでジャグリングもして、ミュージカル俳優なので当然歌も上手です。

    チョ・ジョンソクが出演する作品は現在待機中です。

    昨年の5月にクランクインした映画『麻薬王』は1970年代の韓国社会を揺るがした麻薬事犯「イ・ドゥサム」と彼がやらかしたことの後始末をしてくれる権力者、彼を追う捜査官たちの話です。『内部者たち』に続いて韓国の権力集団の素顔を見せてくれることでしょう。チョ・ジョンソクはこの映画で麻薬王のイ・ドゥサム(ソン・ガンホ扮)を追う検事として登場します。夏に公開予定だそうなので、もう少し待つ必要があります。

    映画に先だって2月末にはチョ・ジョンソクが出演する映画『アマデウス』が幕を開けます。モーツアルトの天才性に感嘆して嫉妬し、煩悩するサリエルの姿は自分自身を見つめ直させます。チョ・ジョンソクはキム・ジェウクと共にモーツアルト役で出演します。

    余談ですが、2015年、歌手のGUMMY(本名パク・チヨン)との熱愛を認めました。すでに5年目ですが、まだ結婚の知らせは聞こえてきません。もうすぐ2人の歳が40歳になりますから、ファン達は気にもなるし、心配にもなっていることでしょう。

    おそらく結婚よりは仕事を優先しているからかもしれません。チョ・ジョンソクは最近、あるメディアとのインタビューでGUMMYについて「結婚をしないわけではない。時がきたら自然とするのではないか」と明らかにしました。今年の目標は結婚の代わりに英語の勉強だそうです。いつかハリウッドに進出することになったときに備えるためでしょうね。