記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > 総合

ソン・ワンジョン(成完鍾)リスト事件の結末はどうなりましたか?

    △イメージ=ソン・ワンジョン(成完鍾)リストに記されていた政権の実力者たちは、ほとんどが検察に呼び出されて調査を受ける過程すらも省略された。(左上から時計回りにキム・ギチュン前青瓦台秘書室長、ホ・テヨル前秘書室長、ホン・ジュンピョ慶南知事、ソ・ビョンス釜山市長、イ・ワング元首相、イ・ビョンギ秘書室長、ホン・ムンジョンセヌリ党議員、ユ・ジョンボク仁川市長)

    状況終了。非常に簡単ですが、現時点ではそうとしか言えません。捜査の結果が中間捜査の形式で発表され、最終的な捜査が残っているかのような余韻を残しましたが、捜査本部まで解体された状態で、中心にいる権力者に対する捜査は進んだのでしょうか。

    政権が変わった後、新しい資料が飛び出してきたら再び捜査をするつもりなのか、今のところはただ死んだ人だけが悔しい思いをした状態です。

    この事件の結末は国政検査目的のために大田高検を訪れた野党議員の追及と、ソン・ワンジョンリストの捜査チーム長を務めた大田地検長の回答を聞けば簡単に推測することができます。

    まず、野党議員の追及から紹介しましょう。

    「ソン・ワンジョンという国会議員が命を投じるときにはは本当に悲壮だったはずなのに、メモに書かれていた『ユ・ジョンボク3億、ソ・ビョンス2億、イ・ビョンギ、ホ・テヨル7億、キム・ギチュン10万ドル』については口座追跡もしなかった。電話の履歴やメールの追跡はしたのか、書面調査のみしたのではないか」

    朴槿恵(パク・クネ)政府の前・現職大統領秘書室長と大統領選挙キャンプの中心人物3人に対しては口座追跡も召喚調査もせずに、本人に自分で書きなさいと書面質問書だけを送っただけだったという事実について追及したものだ。パク大統領の大統領選挙キャンプで資金を任されていた主要人物の中では、ホン・ムンジョン議員が一度のみ召喚調査を受けただけだ。

    国会議員のもう一つの追及。

    「ホン・ジュンピョ慶南知事がフェイスブックに『ソン・ワンジョンメモの中のホン・ジュンピョだけが事実であり、残りはすべて嘘だと言うのか』と残したが、これに対してはどう思うか」

    次は、検察の答えです。

    「大統領選挙資金と関連があるという主張があることを知って捜査に着手しており、当時、事件は金品授受の犯罪であるため資金源を確保する必要があったが、その痕跡を見つけることができなかった」

    検察の釈明が常識外なわけではありません。捜査チームはソン・ワンジョン京南企業会長が残した可能性がある裏金帳簿を探すことに主力しました。ソン会長がこの世にいない状態であるため、金品授受疑惑を立証するためには物的証拠が必要でもありました。

    昨年、江西区の財力家を殺害するように使嗾したソウル市議員をつかまえることができたのも、彼が残した秘密資金の帳簿が役に立ったからです。

    捜査チームはソン会長が秘密資金の帳簿を任せそうな側近を資料隠匿容疑で拘束した後、秘密資金の帳簿があるのか追及し、従業員の自宅のタンスまであさりました。しかし、成果を上げることはできませんでした。

    捜査チームはまた別の角度からソン会長が使っていた携帯電話11台の基地局接続情報とテキストメッセージ、カレンダー、ナビゲーション履歴をもとに、生前最後の2週間の行跡を隅々まで確認した後、裏金帳簿はないという結論を下しました。

    不法政治資金提供により、二度も有罪判決を受けたソン・ワンジョン元会長は、記録を残すことに消極的で、重要な内容は手で書いてメモした後、廃棄していたそうです。京南企業の社屋地下には幅が5メートルにもなる大型シュレッダーがあり、資金の内訳が書かれた書類は、すべてここで最期を迎えました。

    資金の内訳をコンピュータに整理しようとした従業員は、会長に叱責されたほどだと言いますから、このような秘密主義が、彼が死をもって告発しようとした人々を自由に解放したわけです。現状としては捜査機関が処罰しようと懇願しても処罰することはできない状況です。自殺した人がメモを残しても、証拠がない場合は、どうにもならないというものです。

    イ・ワング元首相とホン・ジュンピョ慶南知事がソン・ワンジョン会長から不正な政治資金を受け取った容疑で在宅起訴されましたが、これはメモとは関係のない事件です。イ・ワング元首相の場合はソン・ワンジョン会長が死ぬ前、京郷新聞とのインタビューで、「忠清南道の扶餘(プヨ)選挙事務所で現金3000万ウォンの入った紙袋を渡した」と明らかにし、ホン・ジュンピョ知事は汝矣島国会議員会館で京南企業の副社長に現金1億ウォンの入ったショッピングバッグを渡された容疑で起訴されました。

    少なくとも証言や、証人がいるという話です。ホン知事の場合は、お金を渡した人がいるため、裁判で有罪判決を受ける可能性が高いという話も流れています。もちろん、この場合でも、お金を渡した京南企業副社長の直接の証言があり、その証言の信憑性が裏付けされている必要があります。

    ソン会場のリストにはありませんが、セヌリ党のイ・インジェ議員と新政治民主連合のキム・ハンギル議員がソン会長から不法政治資金を受け取った疑惑を受けていますが、両政治家は検察の召喚に応じず持ちこたえています。まったく、お金が多くて、権力のある人々に罰を与えることは大変な仕事です。

    この事件と関連して、ソン・ワンジョン前会長が与党と野党の実勢14人に政治資金を蒔き、その中には野党の重鎮議員も7~8人ふくまれているという保守言論の報道も出てきました。これをそのまま信じたのか、一部の右翼性向のネットユーザーたちが野党の国会議員の実名を取り上げましたが、虚偽事実を流布したと訴えられました。そのうち、40代の女性2人が略式起訴され、100万ウォンずつの罰金を支払いました。

    全く、虚しい結末ですね。でも、どうしようもありません。これが現実なんですから。
  • Lim, Chul / イメージ=KBS画面キャプチャ | 入力 2015-10-02 00:00:00