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クォン・オジュン氏内定者は「ポスコ・ザ・グレート」夢見る正統技術CEO

新入社員にも敬語...内部の信頼厚く 

  • ◆いかりを上げたクォン・オジュン号POSCO◆

    「ポスコ・ザ・グレート」。

    クォン・オジュン(権五俊)ポスコ最高経営責任者(CEO)内定者が16日、CEO候補推薦委員会の最終候補として指名を受けた直後、明らかにした「一声」である。クォン内定者は、ポスコをサムスン電子や現代自動車を超えて、世界の超一流企業に育てるという夢を毎日見る。3万4000人のポスコグループの役・職員たちも、彼の夢が現実に変わるだろうと確信している雰囲気だ。

    クォン内定者が甘い「言葉」を掲げるよりも、寝る間も削って研究し、その結果を行動に移すために総力を傾ける誠実さを信じているからだ。

    謙遜もクォン内定者のひとつのコードだ。

    ポスコ技術部門のある職員は、「クォン・オジュン氏はたったいま入社した新入社員にも‘○○○さんありがとうございます’という挨拶で一日を始める」とし、「謙遜が身についたクォン内定者に対する内部の信望は厚い」と語る。この職員は骨の髄までエンジニアだ。天生の技術者として生きていく運命だった。このことから、世界の鉄鋼業界でも最高技術者としてクォン内定者を挙げるところに躊躇しない。正統ポスコマンでもある。

    1950年に慶北・栄州(ヨンヂュ)で生まれたクォン内定者は、ソウル師範大学付属高校、ソウル大の金属学科を卒業し、カナダのウィンザー大で修士号、米ピッツバーグ大学で金属工学の博士号を受けた。チョン・ヂュニャン(鄭俊陽)会長のソウル師範大付属高校の後輩だ。

    金属工学専攻者がポスコCEOに上がるという伝統も受け継ぐことになった。イ・グテク(李亀沢)前会長はソウル大金属工学科、鄭会長は順天大で金属工学の修士号を受けた。

    ポスコとの最初の因縁を結ぶことになったのも技術パートだった。1986年、ポスコ傘下の技術研究機関であるリスト(RIST・浦項産業科学研究院)に入社し、ポスコマンの道を歩むことになった。リストで鋼材研究部熱延研究室長と企画部長などを務め、熱延鋼板の専門家として名声を築いた。以後、ポスコの技術研究所長とリスト院長などを経て、2012年から技術総括長(社長)を務めてきた。昨年、技術経営人賞CTO(最高技術責任者)部門を受賞した。

    クォン会長内定者は、ポスコが高級鉄鋼材を開発するために大きく寄与したと評価される。ポスコ製品を「ワールドファースト、ワールドベスト」製品に引き上げ、これと関連した工程技術を開発した主役として挙げられる。

    ポスコのイ・ヨンソン理事長は、「ピッツバーグ大で博士号を受けるなど、英語が堪能で、ヨーロッパでは事務所長として3年間勤務し、ヨーロッパの鉄鋼産業の構造調整の過程を詳細に知っていた」とし、「このように、クォン内定者がグローバル人物であると点がポスコCEOの資格として十分だった」と語った。

    クォン内定者は現在の世界の鉄鋼業界の不況と、これの影響を受けているポスコの危機を、技術開発を通じて克服できるだろうという話だ。

    イ・ヨンソン理事会議長は、「クォン・オジュン氏の強みは確実だった」とし、「まず技術部門の世界的な鉄鋼の専門家であるうえに、その技術を鉄鋼マーケティングに結びつける慧眼を持っており、これを推進する組織と人材管理能力まで兼備した」と評価した。

    これに公開採用の旗手ではなく研究者出身という点も、彼の強みをより輝かせたという評価だ。理事会の関係者は、「人事などの人材管理部門に借りがなく、客観的な立場で人事を行える人物」とし、「ポスコの内部を改革するために最適任者」と語った。
  • 毎日経済_ホン・ヂョソン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-01-16 17:26:30