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ロッテのオーナー家族を一括起訴か…経営権、日本に移る可能性も

  • 財界5位のロッテグループが風前の灯の危機に瀕している。オーナー家族が一度に大規模起訴される、財界史上初の事態が予想されるからだ。ロッテグループの内部では、辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長(61)が拘束起訴された場合、ロッテグループの経営に対する日本側の声はさらに大きくなるだろうという懸念も出ている。シン・ドンビン会長の逮捕状を請求するかどうかは20日、検察の召喚後に決定される。ソウル中央地検の関係者は19日に記者懇談会を開き、「ロッテグループの経営権の行方など捜査の外的な主張まで考慮して、シン・ドンビン会長の身柄処理について慎重に決定する」と明らかにした。

    検察はシン・ドンビン会長の身柄の処理方針が決定されると、辛格浩(シン・ギョクホ)総括会長(94)と第三夫人の徐美敬(ソ・ミギョン、57)氏、辛東主(シン・ドンジュ)前日本ロッテホールディングス副会長(62)などの大株主一家を一括起訴するとみられる。シン・ギョクホ総括会長の長女であり、シン・ドンビン会長の姉である辛英子(シン・ヨンジャ)ロッテ奨学財団理事長が昨年7月にすでに拘束起訴されたという点を勘案すれば、ロッテグループのオーナー家では、シン・ドンビン会長を含めて5人以上が起訴される可能性が大きい。これらのうち、ソ・ミギョン氏は現在日本に滞在して検察の召喚を拒否しており、検察は調査せずに起訴する案も検討している。

    ただしシン・ギョクホ総括会長の末娘であるシン・ユミ氏(33)は、刑事罰の対象からはずれることが分かった。シン・ユミ氏はロッテグループ系列会社から給与100億ウォンを受け取った疑いを受けている。シン・ユミ氏が日本国籍で、母親であるソ・ミギョン氏が同じ容疑で処罰されるかもしれず、検察は母娘をともに裁判に渡すことはないだろうと伝えられた。

    ロッテのトップ一家のうち5人が法廷で裁判を受けた場合、これは財閥家史上初の事態となる。これまで財閥に対する検察の捜査は、通常はトップ1人だけが起訴されるケースがほとんどだった。 2012~2013年に、SKの秘密資金捜査で崔泰源(チェ・テウォン)会長と弟の崔再源(チェ・ジェウォン)主席副会長が同時に起訴され実刑を受けたことは異例だという評価が出るほどだった。

    ロッテグループの内部では、オーナー一家が大規模に起訴された場合、グループの経営空白が深刻化するとの懸念が提起されている。シン・ドンビン会長が拘束起訴された場合は、グループを代わりに導いていくコントロールタワーがいないからだ。

    事実上はグループのツートップとしての役割を果たしていた李仁源(イ・インウォン)前ロッテグループ副会長が自殺で命を終えたうえに、専門経営者の座長の役割を果たしていた盧柄容(ノ・ビョンヨン)ロッテ物産社長も現在は加湿器殺菌剤事件で拘束されている。

    一部では、ロッテグループの経営権が日本に渡るかもしれないという懸念も出ている。ロッテグループの関係者は、「シン・ドンビン会長が起訴された場合、韓・日ロッテグループの持株会社格である日本ロッテホールディングスの経営権を日本役員が行使する可能性が高い」とし、「この過程で日本側の声が大きくなって、韓国ロッテの経営状況を日本の役員にリアルタイムで報告しなければならない状況が生じることがある」と語った。

    特にシン・ドンビン会長が健在な今の状況では、日本ロッテ側の従業員持株会と役員持株会・関連会社がシン会長に対する確固たる支持の意思を明らかにしているが、シン会長が起訴された後に彼らの立場に変化が生じる可能性も排除することができないというのがロッテ側の判断だ。
  • 毎日経済_ソン・イルソン記者/キム・セウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-09-19 17:50:56