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[韓国100大CEO]趙顕俊暁星会長…スパンデックスを掲げて「1兆クラブ」達成

    「暁星(ヒョソン)の新しい時代を開く今日、栄光であると同時に重大な責任感を感じている。100年暁星に行くために、今日から暁星の新しい未来を作っていく」。

    今年1月、趙顕俊(チョ・ヒョンジュン)暁星社長が会長職を引き受けて発した一声だ。暁星は売上げ11兆9291億ウォン、営業利益1兆163億ウォンを達成した。

    営業利益率も過去最大の8.5%を記録した。会長昇進は2015年と2016年に続けて最大実績を導いた、これまでの経営成果が認められた結果だ。

    暁星の事業ポートフォリオは独特だ。スパンデックスとタイヤコードに代表される繊維PGと、産業資材、重工業、化学などの異質の事業がひとつ屋根の下で結びついている。昨年の場合はタイヤコードとカーマットの販売拡大、化学部門の収益性向上、重工業部門の業績改善、建設部門の効率最大化などの効果で史上最大の営業利益を収めた。財界では安定した収益をベースにバランスの取れた事業ポートフォリオを構築するところに成功したという評価を出している。

    チョ会長は1997年に暁星戦略本部長として入社して以来、成果中心のPG・PUシステムを構築し、現在の組織システムの基盤を整えた。2007年から務めてきた繊維PGは現在、暁星グループの営業利益の40%を占めるほど会社の成長を牽引している。主力事業であるスパンデックス部門の場合、2010年に世界市場シェア23%で世界1位になった後も着実に市場支配力を高めてきた。 2016年時点のシェアは32%で2位との差を広げ、グローバル1位のスパンデックスメーカーとしての位相を確固としている。

    特にチョ会長が「スパンデックス事業のグローバルNo.1のためには、まず中国市場から攻略しなければならない」と直接C(China)プロジェクトチームを構成したエピソードは有名だ。中国での成果をもとに、以後はベトナムの生産基地の構築まで陣頭指揮した結果、2年連続で最大業績の達成という成果を成し遂げることができた。このような実績をもとに、チョ会長は財界の若いリーダーとしても浮上した。英語、日本語、イタリア語など様々な外国語が堪能なうえ、政治・文化・社会など多様な分野にも関心が高く、米国・日本・中国などの若いリーダーたちとの深い親交を築いてきたことが伝えられている。父である趙錫来(チョウ・ソクレ)会長に続き、韓日経済協会長に乗り出すことになったのも同じ脈絡だ。

    チョ会長がふだんから強調するのは協業と技術だ。チョ会長はふだんから「暁星を傾聴する会社として作る。顧客の声は経営活動の始まりと同じだ。現場の声に耳を傾け、小さなアイデアでも自由に話すことができるように配慮して、傾聴するという文化を定着させなければならない」と強調している。現在の暁星を作った技術に対する強調もかかすことはない。就任演説で「技術が誇りである会社にするつもりだ。役職員が使命感を発揮し、技術や製品が世界最高であるという誇りを持つようになることを願う。技術競争力が暁星の成功DNAとして脈々と受け継がれるようにするつもり」だと語った背景だ。
  • 毎経エコノミー 1901号 | 入力 2017-07-16 08:55:26