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[韓国100大CEO] 趙煥益韓国電力公社社長…世界の電力会社1位の最長寿CEOへ

    「5年2か月」

    趙煥益(チョ・ファンイク)韓国電力公社社長が最近に株主総会で再任し、来年2月末までの確定された合計任期だ。既存韓電の最長寿CEOは韓電の内部出身のイ・ジョンフン前社長で、1993年4月から1998年4月までの5年間のあいだ在職した。2012年12月に就任したチョ社長は、イ・ジョンフン前社長よりも2か月多く在任して最長寿CEOの記録を塗り替えた。

    秘訣はやはり実績だ。チョ社長が就任した2012年12月、当時韓電が置かれていた状況は侮れなかった。慢性的な累積赤字から電力需給、密陽送電線路葛藤、電気料金の引き上げなど、解決すべき課題が山積みだった。このような韓電をチョ社長は就任1年で黒字に転換させたのだ。昨年は韓電史上初の売上60兆ウォンを突破し、営業利益も2年連続で10兆ウォンを達成(連結ベース)しながら公企業の中で最高水準だという評価を受けた。海外からも賞賛の声が送られてくる。米国経済専門誌フォーブスは、昨年5月に韓電を「世界の電力会社1位」と褒め称えたのだ。世界銀行(WB)企業環境評価の電気供給分野でも、2014年から昨年まで3年連続世界1位を達成した。

    チョ社長は1973年、行政考試14回に合格して公職に入門した。商工部産業振興課長と通商産業部産業政策局長、産業資源部貿易投資室長・第1次官を務めた。公職から退いたあとは、韓国輸出保険公社社長、KOTRA社長を務めた。公企業をあまねく経験した「経営の達人」と評価される背景だ。

    もちろん韓電の記録的な実績は、外部要因の恩恵も少なくない。記録的な猛暑で冷房需要が拡大して電気料金収入が大幅に増え、低油価が続いて発電用の原料価格が下がったおかげだ。しかし産業資源部次官出身で特有の突破力と調整力で電気料金の正常化問題を解決したチョ社長のリーダーシップも欠かすことはできない。エネルギー新産業技術の開発、羅州革新都市への本社移転など、時代の変化に合わせた大きな課題も正常に完遂したという評価だ。

    ただし、韓電が今年も好実績を継続できるかは未知数だ。まず、昨年第4四半期に業績が下落したのが気遣わしい。電気買取価格が昨年9月に1㎾h当たり71.3ウォンから12月には86.76ウォンと22%ほど上昇したうえ、慶州地震による原発稼働日が減少したことも影響を及ぼした。特に今年の電気料金の累進制改編が本格化されると、韓電の収入が1兆ウォンほど減る見通しだ。韓電の関係者は「韓電は最近黒字転換など経営好転でエネルギー新産業分野の投資条件が成熟している」とし「既存の電力供給・運営事業を中心に、スマートグリッド、マイクログリッド、電気自動車の充電インフラなどのグローバルエネルギー先導企業に変貌できるようにエネルギー新産業のR&Dと事業化を積極的に推進している」と説明した。
  • 毎経エコノミー 1901号 | 入力 2017-07-09 08:50:13