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[コラム] 合成写真など作る下品な国家情報院
- 本当にとんでもないことだ。
何の話かというと、まず写真を見てほしい。文盛瑾（ムン・ソングン）が自身のツイッターに投稿した写真だ。韓国日報の報道によると、李明博（イ・ミョンバク）政府時代、左派芸能人として分類された俳優の文盛瑾とキム・ヨジンのイメージを失墜させるために、彼らが不適切な関係にあるかのように合成写真を作って極右サイトで公開したというもの。< 写真：ムン・ソングンのツイッター >
当初、写真の下には「共和国人民俳優文盛瑾、キム・ヨジン主演『肉体関係』」という文が書き込まれていたそうだ。おそらく、このような合成写真の存在すら知らずに過ごした人がほとんどだろう。キム・ヨジン自身も、国家情報院からこれを証明する文書が出てくるまで、合成写真の存在すら知らなかったそうだ。
だからほんとうに情けない。このような写真を作っておいて、自分たちでくすくす笑っていたのだろうから、本当に国家情報院なのかと疑ってしまうほどだ。
文盛瑾の政治的性向は良く知られている。彼の父親である故・文益煥（ムン・イクファン）牧師は、政府の許可も受けずに平壌を訪問した民衆運動家だ。在野運動をする一介の牧師が、北韓（北朝鮮）の金日成（キム・イルソン）首席を抱きしめた事件は北韓の権力者たちも驚かせた。
後日、北韓の案内員は「どれだけの人物なら、あのように大胆になれるのか。南で在野運動をする人は、あんなに大きいのか…」。このように考えたと打ち明けた。
50代後半に入って一歩遅れて民主化と統一運動に飛び込んで、人生の最後の17年のうち11年半を刑務所で過ごした文益煥牧師の息子が文盛瑾だ。
そんな俳優を女優と遊んでいるという合成写真でイメージを失墜させ、その作業を最高権力側に報告までしたなんて、とんでもないと思うしかない。
文盛瑾はJTBCとの電話インタビューで、個人的に李明博もと大統領などを相手に告訴を進めるという心情を明らかにした。あの当時、国家情報院が作ったブラックリストが映画振興委員会に、各放送局に、そして放送局のPDたちに伝達される過程を知ることが告訴の目的だという。
彼の願いが現実になったらと思う。政権レベルで敵味方を分けるリストを作り、それを実行に移す下絵がすべて把握されたならば、同じことが再発されるのを防ぐのに役立つことだろう。 - O2CNI Lim, Chul | 入力 2017-09-17 08:30:00
