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[コラム] 一言の重み
- JTBCの時事番組『ソルジョン』、MBCのトーク番組『ラジオスター』など、複数の番組でMCとして活躍するキム・グラが最近、袋叩きにあった。
自他ともに認める韓国芸能界を代表する「けちん坊」のキム・センミンをゲストに招いた放送で失礼な態度を見せたうえに、ややもすると庶民全体を見下すような発言をしたせいだ。
『ラジオスター』が放送された直後、インターネットポータル「Daum」のアゴラ（意見交換掲示板）には、「キム・グラの『ラジオスター』締め出しのための署名運動」が起き始めた。キム・センミンがキム・グラを擁護する発言をして、キム・グラが謝罪をしても不満の声は収まらない状態だ。暴言で人気を得たキム・グラが暴言により危機に陥ったわけだ。これを見ながら「一言で千両の借りを返す」という昔の言葉が改めて思い浮かべた。千両の借金を返済する一言は、千両の損害を与えることもあるだろう。
ガールズグループSecretのチョン・ヒョソンがある番組に出演して「民主化」という言葉を使って痛い経験をした。
2013年、Secretは『江南スタイル』でワールドスターになったPSY、韓国の歌王チョ・ヨンピル、SHINee、イ・ヒョリ、4Minute、2PM、神話などそうそうたる歌手たちの間でも音源チャートの上位圏に浸入した。まるで何をしても成功しそうだった2年前の全盛期が戻って来るような雰囲気だった。
そんな中、惨劇が起こった。その年の5月14日、女優のチェ・ファジョンが進行するSBSラジオ番組『パワータイム』に出演したチョン・ヒョソンは「Secretは個性を尊重するチーム、民主化はさせません」と軽く口にしてしまった。言葉を口にしてから「しまった」と考えたようだ。放送が終わって波紋が広がってから1時間も経たないうちにチョン・ヒョソンは自分のTwitterに説明文を投稿した。
チョン・ヒョソンの使った「民主化」という言葉は、いくつかの極右コミュニティサイトで「非推奨アイコン」を意味したり、保守性向の発言をして誹謗中傷に悩まされる現象を意味する隠語だった。だから彼女が極右サイトのユーザーだとの疑い受けるのに十分だった。
この発言により大学3校がSecretの招待を取り消し、他のアイドルグループを招くのに時間的余裕がなくてSecretを舞台に立たせたKAISTはチョン・ヒョソンが先に涙まで流して謝罪をした後にイベントを開始したにもかかわらず、考えのない大学という悪口を言われた。
「民主化」の一言がSecretの再飛躍を阻んでしまったのだ。その年の12月にカムバックしたものの音源を公開した当日にちょっと上位に食い込んだだけで、その後チャートの底に落ちるという屈辱を経験した。
チョン・ヒョソンはその後、骨を削る努力を傾けた。韓国史検定3級の資格も取って、セウォル号惨事が起こった後には毎年追悼行事に参加し、持続的な社会活動により自分の過ちを反省することを知っている芸能人として認知されている。
考えのしっかりとした芸能人という声を聞いたのは「民主化」発言からほぼ3年が経った後だった。3年の歳月にわって本人やグループに被害を与えたわけだ。 - O2CNI Lim, Chul | 入力 2017-09-24 08:30:00
