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一日に1000個が売れる三清洞「ミルキーヨー」のヨーグルト

    • 鍾路区三清洞のミルキーヨー。オーガニックグリークヨーグルトにフルーツシロップやナッツ、フルーツなどを好みに応じてかけて食べることができる

    最近、オンラインとSNSで「青瓦台ヨーグルト」が話題になった。青瓦台の朝食会のテーブルにのせられるこのヨーグルトの正体は「ミルキーヨー(Milky Yo)」だ。

    かわいいボトルに入ったミルキーヨーのヨーグルトはパワーブロガーや人気芸能人がSNSに写真を投稿して口コミが広がり、現在1日に1000ボトルが売れる。ミルキーヨーのヨーグルトはボトル(150グラム)あたり5000ウォンだ。

    2015年4月にソウル市鍾路区三清洞にオープンしたミルキーヨーはオンラインで全国各地から注文を受けて今年からはギャラリア狎鴎亭店・AKプラザ盆唐食品館などにも入店した。

    EXOのD.O、歌手ヒョナ、俳優パク・ソジュンなど芸能人と財閥家のセレブもミルキーヨーの常連として有名だ。去る9日、ミルキーヨーのユン・ヨンジン代表をソウル三清洞店で会って創業の動機と青瓦台に納品するようになった秘訣、これからの計画について尋ねた。

    • ミルキーヨーのユン・ヨンジン代表。壁に描かれたミルキーヨーの公式マスコット「サークル」は米国で広告学を専攻したユン代表が直接作った

    - どうしてヨーグルトなのか。また、三清洞に店を出した理由は何か。

    ▷子供の頃、体が弱く、乳糖不耐症(乳糖分解能力がまったくなかったり、あるいは弱い状態)で牛乳を消化できなかった。しかし、ヨーグルトは乳糖不耐症の患者もよく消化することができる。だから小学校2~3年生の時から母が日本で買ってきたヨーグルト製造機で天然ヨーグルトを直接作ってくれた。

    その味を忘れることができず、「人々に母のヨーグルトの味を伝えたい」という思いからミルキーヨーを創業した。

    子供の頃から三清洞でよく遊んだ。路地が非常にきれいで流行に乗らない。また、ここの住民は主に歩いて雰囲気を楽しみ「スローライフ」を楽しむ。このような三清洞の特徴がミルキーヨーのヨーグルトとよく似合うと思った。

    - 既存のヨーグルトとの違いは何か。

    ▷ミルキーヨーは1A評価の原乳と最上級の乳酸菌を使用して、化学添加物が全く入らない。また乳酸菌を培養する際に一斉に行うのではなく容器ごと別々に8時間ずつ培養し、7時間熟成させる。だから、市販の一般ヨーグルトに比べて乳酸菌は18倍、タンパク質とカルシウムは2倍程度多い。

    - 青瓦台でミルキーヨーのヨーグルトを購入して話題だ。

    ▷朴槿恵(パク・クネ)前大統領時代から青瓦台にヨーグルトを供給したが、チェ・スンシル国政介入事態後、しばらく途絶えていた。文在寅(ムン・ジェイン)政府が入るとすぐに再び秘書から「ミルキーヨーのヨーグルトを朝食会議の時に出したい」という連絡を受けた。直接連絡をくださり感謝している。

    - 通常「手作りヨーグル」と言われると食感がとてもごわごわしているが、ミルキーヨーのヨーグルトは柔らかい。秘訣は何か。

    ▷創業を構想して研究した期間は13年ほどだ。創業費用のうち研究・開発のコストがほとんどだ。良い原乳を探してほぼ全国のすべての牧場のオーナーに会ったようだ。次には乳酸菌を効果的に培養して食べやすい食感のヨーグルトを作るのがカギだった。何千回、何万回の試行錯誤を経て、ゆるくも固くもない現在のミルキーヨーのプレーンヨーグルトとアールグレイヨーグルトが誕生した。

    - 特にアールグレイヨーグルトが印象的だ。アールグレイとヨーグルトの組み合わせが意外にもよく合う。どのようにメニューの構想をしたのか。

    ▷シンプルだ。私はコーヒーを飲めないためアールグレイを好む。ヨーグルトも好きだ。だからこの2つを合わせた。思ったより反応が良い。私が食べたくて好きなものを作ると、他の人も好きになってくれるという信念がある。

    私たちはヨーグルト以外にもホットドッグとティラミスも売る。「ヨーグルト店にどうしてホットドッグ?」と困惑する方が多いが、ホットドッグは近くで働いている方たちが簡単に食事できるものがないと悩んでいるという話を聞いて作った。また、私たちのヨーグルトは甘くないため、甘いものを好む方のためにティラミスに乳酸菌を少し入れて売っている。

    • ミルキーヨーのアールグレイヨーグルト。周囲の環境に敏感な乳酸菌を上手く保存するために、ガラスのボトルに入れた

    - 大学街にミルキーヨーがオープンしたら反応が良さそうだ。加盟店の計画はあるのか。

    ▷加盟店の問い合わせがとてもたくさん入ってくる。さらにドミニカ共和国大使館の人の夫から自分たちの国でミルキーヨーを売りたいともいわれた。しかし、食品事業は初めてだったので慎重になっていた。そうするうちにオンラインやデパートで大量流通して自信がつき、今年4月末~5月初めから加盟店の申請を受ける予定だ。

    1億ウォン未満で33平米余りの小さなスペースで創業することができる加盟店モデルを構想している。店主が少ないお金で高所得を創出できるように助けたいと思う。だから朝に各アパートにヨーグルトを配達して、午前10時からカフェとしてヨーグルトを売る複合店を考えている。

    - 新製品の発売予定は。

    ▷菜食主義者(ビーガン)の方のために豆乳と植物性乳酸菌で作った「ビーガンヨーグルト」を近いうちに発表する計画だ。また5月初めにローズヒップ、マキベリーなどのスーパーフードとヨーグルトを合わせたアイスクリームも出す予定だ。さまざまな場所の加盟店ですべて商売がうまくいくには、できるだけ多様なメニューがなければならない。だから、常に新メニューを開発している。

    • 当日生産したヨーグルトを全国各地に出荷している

  • 毎日経済 デジタルニュース局 キム・ミンジ インターン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-04-11 05:55:36