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平和協定が「可視圏」に…トランプ「南北終戦を祝福」

  • ◆ 「韓半島非核化」世紀の談判 ◆

    65年のあいだ維持された休戦状況を終わらせる、韓半島平和体制の構築が可視圏に入った。いまやわずか8日を残す南北首脳会談の主要議題として、非核化と終戦宣言に対する議論が含まれており、これによって韓半島の平和協定が締結される可能性が高まった。

    ドナルド・トランプ米大統領は17日(現地時間)、安倍晋三首相との首脳会談で「南北韓が韓国戦争の終戦問題を議論しており、私はこの議論を祝福する」と述べた。

    青瓦台の関係者はトランプ大統領の発言直後に春秋館でブリーフィングをもち、「韓半島の安保状況をより平和的な体制に発展させていくための、さまざまな方策を協議している」とし、今回の南北首脳会談で終戦宣言に対する議論を行うことができるという事実を確認した。

    この関係者は「終戦という表現が必ず使用されるかは分からないが、南北間の敵対行為を禁止する表現が首脳間の合意に何らかの形で反映されることを期待している」とし、「前回の特使団の訪朝時に金委員長みずから、北韓は韓国に対してどんな軍事的措置もとる意思が無いことを明らかにしたので、どのような形式であれそのような合意が行われることを期待する」と強調した。

    青瓦台は特に「韓半島の停戦協定体制を平和体制に変えることができる方法を検討している」とし、「これはわれわれの考えだけで行うことができるのではなく、北韓を含む関連当事国と緊密に協議しなければならないプロセスが残っている」と述べた。南北首脳会談で非核化と終戦宣言議論を開始し、米・北首脳会談でこれに合意した後、今後は他の後続措置を通じて仕上げするシナリオを示唆したものだ。

    マイク・ポンペオ米国国務長官内定者が今月初めに、トランプ大統領の特使として極秘裏に北韓を訪問して金正恩(キム・ヂョンウン)労働党委員長に会ったし、先週には鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台安保室長がジョン・ボルトン国家安保補佐官に会って、南北と米・北首脳会談の議題と関連して深い会話を交わしたことはこのような状況を肯定的に裏付けている。

    青瓦台の関係者は、しかし「南北両者間の合意だけで停戦体制が平和体制に転換できるかどうかについては異なる意見がある」とし、「必要であれば3者間、さらに必要であれば4者間の(終戦)合意も可能だと思う」と語った。これは6・25戦争の主要参戦国である米国と中国が参加する終戦宣言を念頭に置いているという意味で、南北と米・北首脳会談を経て、南・北・米3者首脳会談や南・北・米・中の4カ国協議などで終戦を宣言する案も検討されているものと観測される。

    習近平中国国家主席がトランプ大統領とキム・ジョンウン委員長の米・北首脳会談の直後に平壌を訪問し、中・北首脳会談を行うつもりだという計画がこのような観測に力を乗せる。

    日本の共同通信は、習近平首席が今月初めにトランプ大統領との電話通話で南・北・米・中の4カ国の平和協定締結を提案したと報じたことがある。

    韓半島の非核化と終戦宣言の計画が急流に乗って、韓半島問題をめぐる関係各国間の異なる利害関係のために、可能性ないしはシナリオでのみ議論された韓半島の平和定着のロードマップも具体化している。韓国と米国が同時に認めた非核化と終戦宣言は、文在寅(ムン・ヂェイン)大統領の段階的韓半島の平和定着構想をなす二大軸だ。

    青瓦台と政府は27日に予定された南北首脳会談と、5月末または6月初めに予想される米・北首脳会談で北韓の非核化の意志を固定化し、具体的な非核化プロセスを進めながら、多国間の平和協定締結を含む平和体制構築の議論まで持っていこうという腹案として解釈される。

    ムン・ジェイン大統領は昨年の「ベルリン宣言」で「韓半島の恒久的な平和構造を定着させるためには、終戦と関係各国が参加する韓半島の平和協定を締結しなければならない」と述べている。
  • 毎日経済_ワシントン=イ・ヂンミョン特派員/ソウル=オ・スヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-04-18 17:57:22