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平壌宣言の履行、いまやトランプ大統領の手に

    • 文大統領「白頭山観光の時代来る」...金委員長「南の同胞も白頭山へ」。文在寅(ムン・ヂェイン)大統領と金正恩(キム・ヂョンウン)北韓国務委員長は20日、白頭山頂上の将軍峰(チャングンボン)で天池(チョンヂ)を背景に手をとりあっている。李雪主(リ・ソルヂュ)夫人(左端)と金正淑(キム・ヂョンスク)女史が両側から笑いながら拍手している。 平壌写真共同取材団/キム・ヂェフン記者



    ◆ 平壌南北首脳会談 ◆

    文在寅(ムン・ヂェイン)大統領は20日、金正恩(キム・ヂョンウン)北韓国務委員長と白頭山の天池に上がって「いまや第一歩が始まったので、この歩みが繰り返されるとより多くの人々が来るようになり、南側の一般国民も白頭山観光に来ることができる時代がまもなく来ると信じている」と述べた。これに対してキム委員長は「白頭山天池に新しい歴史の姿を映し込み白頭山天池の水が乾かないように、この天池水にも浸して今後は南北間の新たな歴史をまた書いていかなければならない」と約束した。

    ムン大統領が訪北三目のこの日の午前、平壌での日程を終えてキム委員長と一緒に三池淵空港を経て白頭山に登った。 「4・27南北首脳会談」での板門店のトボタリでの出会いを白頭山の天池散策につなぎ、韓半島の恒久的平和定着のための意志を固めた。あるいはまた南北首脳間の信頼を再確認した。ムン大統領は白頭山で現地昼食会を行い、キム委員長夫人の歓送を受けながら、空軍2号機に乗ってまっすぐに帰還した。

    ムン大統領は現職大統領として11年ぶりに平壌を訪問し「9月平壌共同宣言」に署名した。この宣言では、北韓側は終戦宣言を含む米国の対応措置がある場合は、寧辺の核施設の恒久的廃棄などの追加措置をとると発表した。

    また東倉里(トンチャンリ)エンジン試験場とミサイル発射台を、米国など国際社会の専門家らの参観の下で、まず永久に廃棄するという約束も明示した。非核化と終戦宣言を交換する、追加の「ビッグディール」カードを提示したものと解釈される。北韓の核保有リストの申告と非核化の時間表など、さらに具体的な進展については米・北交渉の分け前として残されたと伝えられた。

    ムン大統領はこのような2泊3日間の訪北の成果をもとに、デッドロック状態に陥った米・北の非核化交渉の扉を再び開いた。ムン大統領は23日、国連総会に出席するためにニューヨークを訪問し、ドナルド・トランプ大統領と韓・米首脳会談を行って米・北間の非核化・終戦宣言の仲裁に乗り出す。

    南北首脳は米国の中間選挙(11月6日)前に、「不可逆的な韓半島の非核化の進展」が成されなければならないということで共感している。その後にもトランプ米大統領が韓半島問題に深く関与するという保証はない。そのために最初の不可逆的段階は終戦宣言だ。北韓の立場ではこれを通じて韓国・米国との敵対関係を終息し、通常の国家としての面貌を浮き彫りにして、国際社会の対北制裁から脱するという計画だ。

    このことから、10月は韓半島情勢を分ける分水嶺になると思われる。
  • 平壌共同取材団/毎日経済特別取材チーム | 入力 2018-09-20 19:00:44