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米・中の貿易戦争で背骨まがる韓国経済

  • 米国と中国が1年のあいだ貿易紛争を闘い、輸出比重が絶対的な韓国も背骨が曲がっている。

    昨年12月から三か月のあいだ輸出増加率がマイナスを記録するなど、ただでさえ輸出危機論が浮上している状況で、米・中貿易紛争の長期化は「悪材料」だ。世界1位と2位の経済大国である米国と中国はこれまで、相互の輸入に高率関税を課す報復戦を行い、世界貿易を萎縮させたうえに保護貿易の障壁も高くなり、輸出の比重が大きいわが国に直接・間接に波及効果を及ぼしている。特に我が国の輸出で中国市場が占める割合は27%に達し、米国も10%にのぼる。

    主力品目である半導体が単価の下落に続いて需要萎縮に苦しむ状況で、最大の市場である中国が米国との紛争で低迷の谷が深まるにつれ、韓国品の輸出にも大きな打撃を与えている。

    対中国輸出は昨年11月から、4ヵ月めでマイナス行進を続けている。中国の景気が急速に冷え込んだ影響に加え、米・中貿易紛争でグローバルな貿易秩序が崩れ、交易物流自体が減ったことによるものと思われる。中国は昨年の国内総生産(GDP)の成長率は6.6%と暫定集計され、1990年(3.9%)以来で28年ぶりに最も低い水準に墜落したし、今年は6%台前半にさらに下落するだろうという見通しが多く、「ハードランディング」が懸念される状況だ。

    現代経済研究院によると、米・中貿易紛争で中国の経済成長率が1%ポイント下落すれば、韓国経済の成長率は0.5%ポイント下落すると分析した。

    韓国経済研究院は、米・中貿易紛争の妥結で中国が米国からの半導体輸入を2倍に増やし、韓国からの輸入を減らすとすれば、韓国の輸出は2.3%、GDPの規模を1.75%減らす効果があると分析した。さらに米国が貿易拡大法232条を発動して、韓国と欧州連合(EU)そして日本の自動車や自動車部品に高率関税(25%)を適用する最悪の状況が展開されると、韓国の輸出は3.1%、GDPの規模は2.33%減少するだろうと推定した。
  • 毎日経済_[イム・ソンヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-03-17 20:37:25