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「韓国、誰もやったことのない月面探査を」

シム・チェギョン慶煕大学宇宙科学学術研究教授 


    「過去50年のあいだ世界各国が月を探査してきた。いまこの時点で韓国が月面探査をするならば、これまで誰も見つけられなかったことを見出し、一度もしたことのない任務を引き受けなければならないと考える」。


    最近、科学ジャーナル「ネイチャー」誌が注目した「今後50年の月面探査をリードする次世代の若い科学者5人」に選ばれたシム・チェギョン慶煕大学宇宙科学学術研究教授(37・写真)は、後発走者である韓国が宇宙競争力を備えるためには差別化された研究をしなければならないと注文した。

    シム教授は、2020年末の打ち上げを目指したが先延ばしになると思われる韓国の試験月軌道船(KPLO)に搭載する6つの科学機器のうち、偏光カメラ「ポルケム(PolCam)」の開発に参加している。

    去る18日、京畿道龍仁の慶煕大国際キャンパスで行われた毎日経済とのインタビューで、シム教授は「偏光カメラは月面からの光がどのように反射されるかを測定する装置」だとし、「これまで米国・日本・インドなどの多くの国が月探査・研究をしてきたが、偏光測定は今回が初めてだ」と説明した。

    偏光を測定する月面の粒子の大きさと構造、特性を把握することができ、月の研究はもちろん、月探査船の着陸候補地の決定に有用な情報を得ることができる。

    シム教授は今後の宇宙探査では国際協力が広がり、さまざまな機会が開かれるだろうと予想した。

    シム教授は「50年前、月に初めて行く時は米国とロシア(旧ソ連)が熾烈な競争をしたが、今は経済的・科学的に各国が上手にできる部分を分担し、互いに協力するのが当たり前になっている」とし、「韓国が差別化された月探査データを生成することが可能になると、国際協力の機会が増えるだろう」と期待した。

    月軌道船の任務遅延をめぐる論争について、シム教授は「宇宙ミッションではどのような予期せぬ事態が発生するかわからないので、科学者たちに任務遅延は頻繁で自然なことだ」と付け加えた。

    純粋な国内派の研究者であるシム教授は、国内ではまれな惑星科学、その中でも月のような衛星を研究してきた若い科学者だ。中学時代にぐうぜん天文学者を夢見る友達に会って、この分野に興味を持つようになったという彼女は、2001年に慶熙大宇宙科学に進学し、土星の衛星「タイタン」の大気特性を明らかにした論文で2014年に博士号を受けた。シム教授は「当時、政府が前倒しにした月探査計画を発表し、研究テーマを月に変えることになった」と言う。

    宇宙風化の専門家であるシム教授が学界で注目されるようなったのは、2017年11月に国際学術誌「ジオフィジカル・リサーチ・レターズ(GRL)」に論文を発表してからだ。

    月は大気がなく太陽風から飛んでくる高エネルギー粒子と隕石(微小流星体)に表面がそのまま露出し、土壌粒子が削られて色が変わる風化過程を経る。シム教授は月面の3495個のクレーター(ピット)を統計的に分析し、風化の程度が緯度と経度に基づいて明確な差があるという事実を発見し、これを土台に月面風化には隕石よりも太陽風が大きな影響を与えるということを初めて明らかにした。

    11日のネイチャー誌は人類の月面着陸50周年を記念する特集記事で、シム教授を「土壌探偵」として紹介した。
  • 毎日経済_龍仁=ソン・ギョンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2019-07-22 09:17:15