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韓GSグループ…「デザインシンキング」を革新の原動力に

    • 許兌秀(ホ・テス)GSグループ会長(右)が14日、「スタンフォードデザインシンキングシンポジウム2020」に参加し、ラリー・ライファー スタンフォード大デザインセンター長と話を交わしている。 写真提供=GS



    「先進企業のイノベーション方法論をGSに積極的に伝播し、革新の原動力とすべき」

    今年からGSを導いている許兌秀(ホ・テス)GS会長は、就任後初の経営話題として「革新」を提示しつつ変化を注文した。新年の挨拶で、将来の対応のために「デジタル変換」というキーワードを投じたならば、今度は外部の革新的技術を導入し、不確実性の時代に生き残ることができる原動力を見つけようと強調した。

    GSは14日、ホ・テス会長が13日から2日間ソウル市江南区駅三洞のD.CAMP(デーキャンプ)で開かれた「スタンフォード デザインシンキングシンポジウム 2020」に系列会社の最高経営責任者(CEO)など役職員100人あまりと一緒に参加したと明らかにした。

    「スタンフォード デザインシンキング」シンポジウムは、米国スタンフォード大「スタンフォード・イノベーション・デザイン研究センター」が主催する行事だ。世界的な各グローバル企業の問題解決の革新的方法論のひとつとして知られている「デザインシンキング」を企業や学界に紹介し、研究結果を共有する場であり、国内企業がシンポジウムに参加したのはGSが初めてだ。特に翌日の14日にはホ・テス会長を含むGS系列会社の17人のCEOがすべて参加し、革新さがしに没頭した。

    デザインシンキングは米デザインコンサルティング会社IDEOの創設者であるデビッド・ケリー スタンフォード大客員教授が伝播した概念で、デザイナーが考えるように世界を見て、問題を創造的に解決する方法を意味する。テーブルひとつを中央に置いて、参加者らがぐるりと座って行われた今回のシンポジウムでは、ラリー・ライファー スタンフォード大学デザインセンター長とソ・ジョンミン スタンフォード大博士などがデザインシンキング手法について紹介し、さまざまな事業群に適用された事例を共有するために行われた。その後は国内外の学界とスタートアップ、GSの系列企業の社員が技術革新の方法を議論する方法で、オープンイノベーションの場になったというのがGSグループの説明だ。

    企業が有名人を招待して講演を聞く機会は多いが、自由に議論してお互いに意見を共有する場は容易に見いだすことはできない。ホ会長のこのような破格的な動きには、不確実性を機会に変えなければ世界市場から淘汰されるという危機感が敷かれている。生存のための革新的な動力を、内部だけでなく、必要に応じて外部からも積極的に探して導入して「ファーストムーバー」に変化しなければならないというものだ。

    ホ・テス会長はライファー センター長と歓談する場で、「スタートアップを含むさまざまなビジネスパートナーとの協力関係を構築し、健康な影響力をやりとりすることが企業や社会の持続可能性を高める道」だとし、「外部とコラボレーションするオープンイノベーションと、シリコンバレーの先進企業が導入して検証された革新的な方法論を各系列会社に積極的に伝播して、革新の原動力にする」と強調した。

    これに対してライファー センター長は、「革新を熱望して受け入れようとする姿で、積極的に参加してくれたGSグループに深く感謝の言葉を申し上げる」とし、「多くの企業が技術革新を追求する過程で具体的な方法論を必要としており、シリコンバレーを中心に検証されたデザインシンクの方法で、アジア企業が各自の文化に合わせて発展できるようにスタンフォードイノベーションセンターが積極的に支援していく」と答えた。

    今後、GSはスタンフォード大と交流を継続的に続けながら、各系列会社のビジネス領域で行われている研究を協業し、結果を共有することで革新のレベルを一段階引き上げる計画だ。これに加えて、GSは昨年からシリコンバレーで推進しているベンチャー投資法人の設立が今年の上半期完了すると、今後の革新文化の定着と新成長動力の発掘など、将来の戦略を広げる足がかりになるものと期待している。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-01-14 19:08:35