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現代自、中国販売「年70万台」崩壊…競争力低下か

「サード事態」以後は下り坂 


    現代自動車の中国市場における「年70万台販売体制」が10年ぶりに崩壊した。「新車発売」と「経営陣交替」カードにもかかわらず反騰の兆しが見えない中で、今年の販売量はこれよりさらに落ちるという懸念が出ている。現代自動車は今年のインセンティブと在庫効率化で堅実にし、ジェネシスをはじめとする新車発売で販売量を引き上げる計画だ。

    28日の中国乗用車連席会議(CPCA)によると昨年、現代自動車の現地合弁会社である北京現代の卸売り基準の乗用車販売台数は68万6390台と集計された。乗用車市場でのシェアは3.2%で、中国市場に進出した自動車メーカーの中では13位を占めた。 2018年度と比較すると販売量は13.1%減り、市場シェア順位は4階段落ちた。

    このことから、現代自動車は昨年初めに掲げた中国市場での販売目標(86万台)達成に失敗した。かつては年110万台以上の販売実績を記録した北京現代は、2017年の「高高度ミサイル防衛システム(THAAD/サド)事態」以後は下り坂を歩いている。 CPCAによると北京現代の卸売り基準の乗用車販売台数は、2016年114万台、2017年78万5000台、2018年79万台、2019年68万6000台で下落線を描いている。 2013~2016年の4年連続で、年間100万台販売を達成した過去とは対照的だ。

    起亜自動車も状況は変わらない。起亜自動車によると昨年、現地合弁会社の東風悦達起亜の販売実績は28万4335台で、直前の年(37万1263台)に比べて23%以上減少した。起亜自動車は2014~2016年に3年連続で販売台数が60万台を超えたが、2017年(36万台)から不振に陥った。

    中国市場での不振が長期化し、現代・起亜自動車の競争力が弱まっているのではないかという懸念が出ている。中国自動車市場が高級ブランドと低価格の現地ブランドで二極化しつつある中で、現代・起亜自動車が例外的に販売不振を経験しているからだ。 CPCAによると、昨年の中国の乗用車販売台数は2104万台で、1年間で7.5%減少したことが分かった。

    産業研究院のイ・ハング専任研究員は、「米・中通商摩擦で被害をこうむったGMとディーゼルゲート事態を経験したフォルクスワーゲングループは、中国でよく守っているのに対し、現代・起亜自動車はここ数年の販売不振から抜け出せずにいるということは、最終的に競争力の問題がという証拠」だと言う。

    今年も中国市場の自動車販売台数は減少するだろうという見通しが力を得る中で、現代自動車は保守的な経営方針を掲げた。現地流通網の再整備などで事業体質を改善すると同時に、今年の中国市場での販売目標を前年よりも11万台引き下げた75万台にした。これを達成するために、2020年新型「ソナタ」と「エラントラ(韓国名アバンテ)」などの新車を次々に出荷する計画だ。現代自動車は先立って昨年4月、中国事業の担当社員を中国現地に配置したことに続いて、8月には中国の持株会社中心の意思決定システムを整えた。また10月にはイ・グァングク社長を現代・起亜自動車の中国事業統括に任命し、フォルクスワーゲン出身のシュヴェン・パトシュカー氏を現地の技術研究所長に迎え入れるなど、組織改編カードを相次いで取り出したことがある。

    去る第4四半期の業績発表カンファレンスコールで、現代自動車の関係者は「中国市場では工場稼動の最適化、効率的なインセンティブ運営、在庫管理販売などで健全性を回復し、主力車種の連続的な新車発売で下半期の本格的な販売拡大が期待される」と述べた。

    あわせて現代自動車はヨーロッパに加え、中国でも「ジェネシス」ブランドを展開する計画だ。昨年末にメルセデス・ベンツなどの高級車業界でのキャリアを積んだマーカス・ヘンネ(Markus Henne)氏を最高経営責任者(CEO)に迎え入れて、ジェネシス・チャイナのローンチを準備している。

    ジェネシス事業部のイ・ヨンウ部門担当副社長は、「中国とヨーロッパは非常に重要な市場であるため、ジェネシスは販売開始前に十分な時間をとってさまざまな方法で市場を分析しており、競争力のある商品のラインナップを強化中」だとし、「ジェネシスの中国およびヨーロッパ進出のために、運営方案を多角的に検討している」と述べた。
  • 毎日経済_パク・ユング記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2020-01-28 17:53:35