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新造語辞典

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  • タイトル
    キスンチョンビョン:기승전병
  • 解説
    ハングル: 기승전병

    ハングル発音:キスンチョンビョン

    意味:起承転瓶

    解説  起承転結(キスンチョンギョル)+ピョンマッ(呆れる)の合成語。結構、立派な話をしていながらも、最後は呆れた感じで終わるという意味。

    起承転結(キスンチョンギョル)+ピョンマッ(呆れる)の合成語。結構、立派な話をしていながらも、最後は呆れた感じで終わるという意味。

    キスンチョンビョンの例を1つ挙げてみよう。

    のどが渇く。
    スーパーやコンビニに行く。
    コーラ、サイダーなど瓶に入った飲み物を買う。
    瓶をなめる(瓶の味がする(ビョンマッ)、すっきりしないし、喉も乾いたままだ)


    キスンチョンビョンは2015学年度の淑明(スクミョン)女子大学の論述試験に例文として使われた こともある。
    内容の一部を紹介しよう。

    「ピョンマッは、ピョンシン(変な人)のような味の略だ。そして、ビョンマッは余剰時代の複雑でつらい心情をよく表している。この単語はDCインサイドカートゥーン-連載ギャラリーに登場した「ムアクコンゴ」というユーザが描いた『チョン00』というタイトルの連載マンガで最初に登場した。 ムアクコンゴは、キム・ソンモの作品に登場する高校で、マンガのタイトルである『チョン00』は、このマンガを描いた「ムアクコンゴ」が通っている実際の高校の先生だ。

    主題意識を見れば分かるように、マンガは恐ろしいレベルだった。イラストレーターにマウスで適当に描いた絵に、極端な台詞、理解できない展開など、マンガ作法のABCをすべて無視している、これを果たしてマンガと呼んでいいのかという疑問が押し寄せるほどだった。しかし、蓋然性と論理性に欠けるストーリーの展開こそ、ビョンマッをもたらす源泉だ。人物は行動の動機がなく、事件は因果関係を脱っしている。一言で言うと、突拍子もなくて根も葉もない人物たちが行動し、事件が起きて終結する。プロットに基づく伝統的なナラティブ、すなわち起承転結によるストーリー展開がなされない。これを起承転結に喩えて「キスンチョンビョン」という。ビョンマッを醸し出す突然の結末が特徴だということだ。

    いずれにせよ、「ムアクコンゴ」のマンガは、妙な余韻を残し、後発走者の誕生を予告した。 この「ピョンマッウェブトゥーン」の作家は、みな正式デビューをしていない人たちだ。彼らがデビューできなかった最大の理由は、絵の実力が商業マンガとして容認できないレベルだからだろう。

    言わば、「ピョンマッ」は容姿、体力、財力など、世の中の物差しで測る実力では、名刺も渡せない マイナーな人々が、自分たちの世界を構築していく手段として見ることができる。そのため、キスンチョンビョンは、凄絶な身もだえ、ブラックコメディのように見える。