トップ >
数字経済 > 企業 > 韓国バッテリー3社が技術革新、モジュールをなくし走行距離を大幅に伸ばす
業界によるとLGエナジーソリューションは25日、バッテリー組立工程でモジュール段階を省略して空間効率性を高める「セル・トゥ・パック(Cell-to-Pack・CTP)」技術で製品量産に突入する。
業界ではセル・トゥ・パック技術が本格化すればバッテリーのパッケージングが従来の3段階から2段階に減り製品競争力が強化されるものと見ている。バッテリーを組み立てる過程で不要な空間を最小化することでエネルギー効率を高め、走行距離を伸ばして製造コストも下げることができるからだ。
SKオンは今年初め、セル・トゥ・パック技術を適用しバッテリーパック内の部品数を減らし安定性を強化した「Sパック」ブランドを披露した。
通常、バッテリーパックに火災を防止する部品を入れるとセルが入る空間が足りなくなり、エネルギーの密度が低くなって価格が上がる現象が発生する。
一方、SKオンは独自開発したバッテリーパック技術で熱拡散を根本的に遮断しながらも部品数を減らした。ただ、実際の量産製品にこれを適用するには数年かかるものと予想される。
サムスンSDIもモジュールをなくし空間効率を高めた「モジュールパック」を2015年に初めて公開した。2025年までにセル・トゥ・パック技術を完成させ2026年からは「セル・トゥ・シャーシ(Cell to Chassis・CTC)」技術にアップグレードする計画だ。セル・トゥ・シャーシとはバッテリーモジュールはもちろんパック単位まで省略する工程革新技術で、自動車シャーシ(骨組み)にバッテリーセルを直接付着する方式だ。