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数字経済 > 企業 > 韓国の鉄鋼価格が高騰、長期契約できなかった中小企業「悲鳴」
韓国内の粗鋼生産量の24%を占めるポスコ浦項製鉄所が浸水被害で生産に支障を来たしている中、主要鉄鋼材の流通価格が急騰している。供給物量がギリギリになり大規模購買者に物量が優先配分され、結果的に市中に流通する物量が減るという不安感が作用したものと分析される。
5日、鉄鋼業界によるとポスコ浦項製鉄所の圧延ラインが先月6日、台風「ヒンナムノー」による浸水被害で完成品生産を中断することになり主要鋼材の流通価格が上がっている。
鉄鋼材の流通価格の値上がりで直接的に打撃を受けるところは中小企業だ。
造船・完成車・電子メーカーなど大型の実需要者は鉄鋼会社と直接契約を結び決まった価格で鉄鋼材の供給を受けるため流通価格の変化に大きな影響は受けない。反面、造船機材業者や中小建設会社など規模が相対的に小さい企業は鉄鋼材の流通価格が急騰した分だけ費用への負担が大きくなる。
ポスコは数日以内に浦項製鉄所の1熱延工場の復旧を終え再び稼動する計画だ。現在試運転中の1冷延工場も近いうちに再稼働に入る。 ポスコは12月までに大部分の工場を再稼動する計画だ。