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カカオが不具合でオールストップ 「デジタル強国」韓国の素顔が露呈


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15日、京畿道(キョンギド)盆唐(ブンダン)SK C&Cデータセンター内の火災で「国民メッセンジャー」であるカカオトークが2日間、不通になる初の事態が発生した。メッセンジャーアプリのカカオトーク(KakaoTalk)の利用者はもちろん、カカオタクシーやカカオペイなど主要サービスにも同時多発的な障害が起き、全国で週末を通して大きな混乱と不便が相次いだ。特に火災発生から2時間後に大きな炎が鎮火されたが、システム障害復旧作業に対する利用者への告知が遅れデジタル強国を自負してきた韓国の素顔がそのまま露出したという指摘も出ている。

16日、消防当局とSKC&C、カカオの発表を総合すると、15日午後3時33分頃、SK C&Cデータセンター地下3階の電気室で火災が発生した。SK C&Cが安全上の理由でデータセンターの電源を遮断しサーバーを賃貸して使っているカカオの主要サービスが不通になる現象が起きた。カカオは特定のデータセンター1か所にサーバーを集中させ、バックアップシステムもまともに稼動しないことが把握された。サービス不通による非難とともに莫大な経済的被害まで続出し法的攻防に巻き込まれるものと見られる。実際に火災が発生して1日が過ぎたが、サービスの完全復旧時点を予想しにくいほど問題が深刻な状況だ。カカオトークのヤン・ヒョンソ副社長はこの日、「本来は20分以内に復旧するのがマニュアルだが、サーバー損失量があまりにも大きい」とし「カカオトークサービスなどが完全に復旧するまで時間がどれだけかかるか正確に話すのは難しい」と明らかにした。火災が起きたデータセンターにはネイバーのサーバーもあったが、サービス復旧が比較的速かったという点からカカオ側のずさんな対応がさらに目立ったという分析だ。

特にカカオ側はシステム障害が発生した後、利用者に直ちに公示せず被害と混乱をさらに増大させたという指摘も提起されている。カカオは15日午後3時52分、Twitter内の公式アカウントを通じて「サービスが円滑でない現象があり緊急点検中」と公示した。Twitterにだけ内容が掲載され、これに接することができなかったカカオの利用者たちは大混乱を経験した。特にカカオは午後8時頃、一歩遅れて「電源供給再開時に2時間以内にサービス正常化が可能だ」と発表し、また別の混乱をあおったとも分析されている。

カカオは今回の事態に対して「異例の状況」と主張したが、単純火災によりサービス不通事態が長時間続いたことは理解し難いという批判もある。独自のデータセンターを運営していないカカオは他の業者より慎重にバックアップ網を運営するべきだったが、特定データセンター内のサーバーに過度に依存し、危機対応システム管理には疎かだったということだ。国内データセンター設計関連専門家は「自主インターネットデータセンター(IDC)を確保していない企業は、危機対応マニュアルを作って積極的に対応できる力量が顕著に低い」と、カカオの不通事態が事実上「総体的な人災」と診断した。



  • 毎日経済 | イ・ジェチョル記者/ファン・スンミン記者
  • 入力 2022-10-16 18:07:11




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