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数字経済 > 経済 > 韓国、債券市場の不安から緊急資金を10兆ウォンに拡大
韓国や米国など主要国の緊縮により金利が急騰し債券市場の投資心理が冷え込むと、政府が30年の国債先物導入計画を明らかにし国内外の浮動マネーを国債市場に引き入れるための作業に乗り出した。
与党である「国民の力」は最大10兆ウォン規模の社債・企業手形(CP)買い入れ方案を金融当局に要請した。既存の8兆ウォン規模から2兆ウォンを追加拡大する案だ。金融市場の不安から最近になって社債市場が冷え込み企業の資金調達が難しくなると、先制的な安全弁作りを要請したのだ。
18日、企画財政部は「30年の国債先物導入のための懇談会」を開き長期債市場の活性化構想を発表した。国債先物は未来の特定の時点に特定の価格で国債を売買することを約束した契約だが、先物市場があれば今後の国債価格を占うことができる「物差し」ができるため投資が増え現物取引も蘇ることになる。企画財政部は来月、30年物の国債先物導入のためのタスクフォース(TF)を作り細部商品設計に乗り出した後、来年関連規定を改正し2024年に30年物の国債先物を上場する方針だ。
債券市場では外国人離れに対する不安感が高まっている。同日、韓国銀行によると8月に外国人の債権資金が13億1000万ドル流出し、2020年12月以来20か月ぶりに純流出に転じた。