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数字経済 > 企業 > 忠清南道6位のウソク建設が不渡り間近、建設会社共倒れの危機
不動産市場の低迷と原材料価格の高騰が重なり地方の建設会社の不渡りへの危険が高まっている。
忠清南道(チュンチョンナムド)地域6位の総合建設会社であるウソク建設が先月末、納付期限の手形を決済できず1号不渡りを出したのに続き、今月末の猶予期間まで償還が不可能な状態だという。ウソク建設の関係者は「対策を設けるため努力しているが、現在としては償還方法がない」と明らかにした。事実上、最終不渡りが避けられないわけだ。
18日、大田(テジョン)忠清南道地域の金融界や建設業界などによると、ウソク建設のほか、大田のある施工会社も先月、数十億ウォンの債務を返済できなかったという。地域内の中堅建設会社として通じる同社の経営危機に、他の建設会社も資金難が広がるのではないかと心配している。
事実上、不渡りの危機に面したウソク建設は施工能力評価基準で忠南地域で6位に該当し、昨年の売上は1200億ウォン規模だ。最近の2~3年間、住宅事業を育てて急成長したが高騰した原材料費用により財務状態が急激に悪化した。
現在、大邱(テグ)と忠州(チュンジュ)など3か所でマンション、オフィステルを施工中だが、施工会社はウソク建設が不渡りの危機に瀕すると、代替の施工会社を選定して工事を任せることにしたという。
地方の中小建設会社が限界の状況に追い込まれたことで政府の対策作りを要求する声も高まっている。地方のある建設会社の関係者は「200万人を雇用する建設業界が共倒れの危機」として「軟着陸対策が至急だ」と伝えた。
建設産業研究院が調査した建設業資金調達指数は3月101.5から先月72に急落した。この指数が低いほど建設会社の資金調達が難しくなることを意味する。
政府が市場をこのまま放置すれば、軟着陸を避けられないという警告も出ている。金融界のある関係者は「PF貸出不良などを検討する時、来年全国で100か所以上の不渡り事業場が発生する恐れがある」と警告した。