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数字経済 > 企業 > 韓国、原材料価格の上昇により総合商社の実績好調
不安定な国内外の経済環境にもかかわらず韓国の総合商社が一斉に好業績を出している。ロシア・ウクライナ戦争を起点に原油・ガス・鉄鉱石・有煙炭など原材料価格が急騰したことに伴うものだ。ただ、原材料価格が安定傾向に入るだろうという見通しが出て第4四半期にも良い実績を継続できるかは不透明だ。
26日、商社業界によると前年より原材料価格が上昇し総合商社の営業利益も増えたことが分かった。ポスコインターナショナルが最近、公示した第3四半期(7月-9月)の実績によると売上は9兆412億ウォン、営業利益は1970億ウォンを記録した。営業利益は前年比32.7%増となった。原材料価格が上昇し海外資源開発部門で良い実績を上げた。ポスコインターナショナルは有煙炭鉱である豪州ナラブライ鉱山に投資し営業利益206億ウォンを記録した。天然ガス生産会社のセネックスエネルギーにも株式投資をし営業利益137億ウォンを収めた。直接投資・運営しているインドネシアのパーム農場ではパーム油生産で100億ウォン台の営業利益を上げた。
LXインターナショナルも28日に発表される第3四半期の実績で高い営業利益を記録するものと見られる。証券情報会社エフアンドガイドは売上5兆350億ウォン、営業利益2697億ウォンと推定した。LXインターナショナルは石炭を生産するインドネシアのGAM(60%)、中国の深セン(30%)、豪州のエンシャム(15%)鉱山に株式を投資し営業利益を引き上げた。インドネシアでは2万1500ヘクタールに達するパーム農場を投資・開発しパーム油を生産している。現代コーポレーションも高い営業利益を記録するものと見られる。ハイ投資証券の展望値は売上1兆6335億ウォン、営業利益188億ウォンだ。現代コーポレーションはベトナム11-2鉱区をはじめ、オマーンとカタールとイエメンで液化天然ガス(LNG)を開発している。
しかし、サムスン物産の商社部門は他の総合商社とは異なり営業利益がやや減った。この日、サムスン物産の商社部門が発表した第3四半期の実績によると売上は4兆7960億ウォン、営業利益は590億ウォンを記録した。必須産業財のトレーディングとエコ事業に集中し売上げは9.9%伸びたが、営業利益は28.0%減少した。2020年の「脱石炭」宣言による変化と評価されている。