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カルチャー > カルチャー > アプリの注文待機人数が7633人 韓国スターバックスに大行列ができたワケ
毎経ドットコム イ・サンヒョン記者
「一体、注文はいつできるんですか」
28日午前10時頃、京畿道河南(ハナム)の複合ショッピングモールにあるスターバックスの店舗。注文を待っている顧客の不満が相次いだ。
ショッピングモールのオープン時間に合わせて午前10時から営業を開始したこの店にはすでに40人余りが列を作って並んでいた。
同じ時刻、ソウル市恩平区(ウンピョング)の他のスターバックス店舗も同様に混みあっている。
ドリンクを注文しようとする人が殺到したせいで、二店舗は座る席がないのはもちろんのこと、立っていることも大変なほどだった。
消費者が朝から店頭に集まったのは、グローバルスターバックス50周年記念特別デザインの再利用可能なコップを手に入れるためだった。スターバックスはこの日、「リユーザブル(再利用)コップデー」イベントを進行した。
スターバックス・コリア
「リユーザブルコップデー」はスターバックスが使い捨てコップの使用を削減し、環境のためのメッセージを伝えるために準備したイベントだ。50周年デザインのグランデ(16oz)サイズのコップを数量限定で先着順で提供する。
コップをもらいに店頭に集まった消費者はほとんどが20代から40代だった。店を訪れた客のなかには一人で来た人もいて、友人や幼い子供たちと一緒に順番を待っている人もいた。
スターバックスのスタッフは忙しくドリンクを作る一方、「待機時間は30~40分です」と案内した。
恩平区の支店を訪れたAさん(40代)は「コーヒー一杯をもらうのに25分かかった」とし「今回のイベントを知らずに来たが、再利用できるコップを受け取ることができて満足している」と明らかにした。
Bさん(30代)は「数量限定なので早めに出てきた」とし「普段はアイスコーヒーを飲むが、ホット(HOT)のリユーザブルコップがかわいいので温かい飲み物を買ってみた」と説明した。
飲み物をモバイルで注文できる専用アプリケーション(アプリ)があるが、この日は無用の長物だった。同時接続者が多くなり、アプリ内の待機人数が一時、7000人を超えるほどになった。
消費者の熱気はインターネットとSNSへと続いた。中古品の取引プラットフォーム「チュンゴナラ」には、この日の午前、リユーザブルコップを1個あたり3000~4000ウォンで転売するという投稿がすでに登場した。スターバックスは、このコップを無償で提供している。
またSNSへの投稿が続いた。インスタグラムに「#スターバックス50周年リユーザブル」というハッシュタグと一緒に100以上の写真が投稿された。世宗市に居住しているというあるネットユーザーは「注文から1時間経ったけど、コーヒーがまだ出ていない」というコメントを書き込んだ。
スターバックスはこの日、コップの在庫がなくなり次第、店舗用のコップや使い捨てコップに置き換えて飲料を提供する方針だ。二つの店舗のうちリユーザブルコップの在庫がなくなったところは正午までのところなかった。
今回のイベントはグローバルスターバックス50周年と世界コーヒーの日(10月1日)を記念して準備された。
同社の関係者は「今年の7月から済州地域の4店舗で使い捨てコップを使用しない店舗を運営中」とし「2025年までに全店舗で使い捨てコップの使用を全面的に中断して、リユーザブルコップの使用を拡大する」と明らかにした。