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カルチャー > カルチャー > 日本野球界はなぜここまでイ・ジョンフに熱狂するのか
MKスポーツDB
日本の野球界が「イ・ジョンフ」に対する未練を捨てられずにいる。むしろ時間が経つほどその強度が増している。
さらに、メジャーリーグ球団とスカウト競争を繰り広げるという意志を持つ球団もあることが確認された。
メジャーリーグの球団に財政面で引けを取る日本のプロ野球球団だ。しかし最後まで勝負するという立場を決めた球団があることが明らかになった。
日本のプロ野球界に精通するあるKBOリーグ関係者は、MKスポーツとのインタビューで「最近、日本の球団関係者と会ったが、イ・ジョンフについて非常に高い関心を持っていることが確認された。イ・ジョンフはこれまで海外進出に対する意志を明らかにしていないが、海外進出を試みるのであれば入札戦に飛び込むだろうと感じられた。一部の球団はメジャーリーグとのマネーゲームもいとわないという意志を持っているという。若いだけに日本のプロ野球でキャリアを積んでからメジャーリーグへの進出を許すという計画まで立てていることが分かった。ものすごい関心だと言える」と話した。
では、日本の野球界はなぜここまでイ・ジョンフに熱狂するのだろうか。大規模な投資までいとわないという意志を持っている理由は何だろうか。
最大の理由はイ・ジョンフの野球の実力が抜きんでているからだ。
イ・ジョンフは今シーズン打率0.360を記録し、世界で初めて親子で打撃王のタイトルを獲得した。各種年末授賞式で最高打者賞または最高選手賞を受賞している。
ゴールデングローブの4年連続受賞も非常に可能性が高い状況だ。
イ・ジョンフのもう一つの利点はぶれないという点だ。デビュー後、5年連続150以上のヒットを続けている。特別なスランプシーズンなしに進化を続けている。
長打力が多少落ちるが、ヒットの生産能力では断然トップクラスという評価を受けている。
特に日本の最高投手である山本由伸を相手に東京オリンピックのマルチヒットを決めた場面は日本野球関係者たちに強烈な印象を与えたと伝えられた。
二つ目はイ・ジョンフが持っているストーリーとスター性だ。
イ・ジョンフは父のイ・ジョンボム(李鍾範)が中日ドラゴンズで活躍していた時代に生まれた。日本で失敗を経験した父親に代わって日本のプロ野球で成功を収める息子のストーリーが続く可能性がある。
また、ハンサムなルックス、性格の良さまで加わり、価値がさらに上がっている。
韓国内で人気が高い選手という点もプラス要因となっている。
日本球団たちはイ・ジョンフを迎え入れれば放送中継権による収入やユニフォーム、イ・ジョンフ関連グッズの販売量が大きく増えると予想しているようだ。
イ・スンヨプ(現KBO広報大使)が日本プロ野球で全盛期を謳歌していた時代、読売ジャイアンツは少なくない中継権収入とグッズ販売効果を味わった。
当時、読売はソウルに読売関連グッズ販売ショップをオープンするほど韓国市場に力を入れていた。
イ・ジョンフを迎え入れればイ・スンヨプが起こした風、それ以上を作り出すことができると計算しているようだ。
日本の野球界のイ・ジョンフへの関心は時間が経てばたつほど、それにより海外進出の可能性が高まるほど、さらに熱くなるに違いない。
イ・ジョンフは抜群の野球の実力とスター性、ここにそれらしいストーリーまでが加わった最高の商品だ。日本の野球界がイ・ジョンフに対する関心と愛情を隠さない理由がはっきりと存在する。