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「韓国美術界の誇り」金煥基、中国の「限韓令」穿つか


  • 「韓国美術界の誇り」金煥基、中国の「限韓令」穿つか
  • <金煥基の1972年作「無題」、推定価格27億~40億ウォンで出品された >

危機には強力なリーダーが必要というのが道理。韓国美術界を救う二人のリーダーが香港に乗り出す。故・金煥基(1913~1974)と李禹煥(81)だ。ソウルオークションは両方の国家代表を筆頭に、来る24日に第21回香港セールを開く。今年最初の香港オークションだ。

洪羅喜(ホン・ラヒ)サムスン美術館リウム館長の電撃辞退と「限韓令」の影響で美術界がめいっぱい萎縮したなかで、ソウルオークションの香港出戦がどのような成果を出すか注目される。特にオークションが開かれる24日は、世界的なアートフェアに成長したアート・バーゼル香港(21日VIP開幕)週間でもある。ソウルオークションは全世界のスーパーリッチが集まる美術ゴールデンウィークに、単色画をはじめとする韓国美術品で世界の人々の注目をひきつけるという戦略だ。

推定100億ウォンに相当する美術品総60点が出品される。最も高価な作品は、韓国美術品第1位から5位までを独占している金煥基の1972年作「18 -II-72#221」だ。推定価格は27億ウォンから40億ウォン水準だ。

金煥基がこの世を去る2年前に描いた全面点描で、緑と青の光が交差し、洗練されて刺激的な感じを与える。横145㎝と縦48.5㎝の変形作品で、100号には及ばない大きさだ。二つの扇形のパターンで構成されて、作家特有の点と線と面のハーモニーと響きが強い。昨年末、ソウルオークション香港オークションで金煥基の点描は64億ウォンで取引され、韓国美術品の最高価格を更新した。

金煥基と注目を集めている大将株は李禹煥だ。贋作論難が起きたりもしたが、生存する画家の中で自他共に認める韓国代表選手だ。

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  • < 金煥基の1990年作「風と一緒に(With Winds)」、推定価格9億~13億5000万ウォン >

今回出品される作品は1990年作「風と一緒に(With Winds)」で、ダイナミックで自由な風の感じを精一杯生かして注目を集めている。特に画面を横切る筆づかいと破墨の効果が風の自由さを極大化して、「風シリーズ」の完成形として評価される作品の中の一つだ。推定価格は9億ウォンから13億5000万ウォンだ。李禹煥の風シリーズの中での最高価格は14億ウォン台だ。

昨年から世界的な有名ギャラリーで相次いで個展を行っている鄭相和(チョン・サンファ)、朴栖甫(パク・ソボ)、尹亨根(ユン・ヒョングン)など、単色画の元老と逝去作家らの作品もオークションに出てくる。

4月20日、米ニューヨークのドミニクレヴィ ギャラリーでの個展を控えたチョン・サンファは、「はぎとる」と「埋める」という反復的な作業を介して作家の哲学がそのまま盛り込まれた作品を完成さたが、今回のオークションには4点の作品が出品される。 2年連続で英ロンドンのホワイトキューブギャラリーで展示会を開いたバク・ソボの作品もいくつか出品される。 1980年の描法初期作から最近の後期描法シリーズまで見ることができる。去る1月にニューヨークのデイビッド・ツウィルナー・ギャラリーで「ソールドアウト」したユン・ヒョングンの作品も出てくる。

次世代の単色作家に分類されるチョ・ヨンイクとキム・テホの作品、逝去作家だが再照明が活発なイ・ウンノとイ・ソンヂャなどの作品も西欧人たちの注目を集める見通しだ。

民衆美術作家であるイム・オクサンとキム・ヂョンホン、イ・ヂョングの作品も香港に行く。

ソウルオークションは、今回のオークションでは海外作家の割合を多少増やした。米国のシンディ・シャーマン、リチャード・プリンス、エド・シャフトはもちろん、草間彌生や奈良美智など日本の人気作家の作品も披露して、安定しつつも華やかなラインナップを誇っている。

国内プレビューは9日から15日まではソウル市平倉洞のソウルオークション本社ビルで。 22日から24日までは、オークションが開かれる香港ワンチャイ「ルネサンス香港ハーバービューホテル」でプレビューが続く。オークションは24日午後6時。
  • イ・ヒャンヒ記者/写真=ソウルオークション
  • 入力 2017-03-08 17:17:19




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