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コリアナウ > 社会 > ソウル聖水洞のレミコン工場、46年の歴史に幕 周辺から移転要求
8月16日、サムピョ産業は5月から順次進めてきた聖水(ソンス)工場の撤去作業をこの日完了したと明らかにした。
サムピョ産業の聖水工場の撤去は2017年に締結された四者協約にともなう措置だ。近隣に大規模な住居団地が建設され、ソウル市と城東区(ソンドング)、工場の運営会社であるサムピョ産業と当時の用地所有者だった現代製鉄は、聖水工場を2022年6月までに移転し用地を公園化する内容の協約を締結した。
かつて常習的な浸水地域だった聖水洞は、サムピョ産業の前身である江原(カンウォン)産業が1970年代に漢江(ハンガン)公有水面埋立事業に参加したことにより水害から解放され、道路など各種インフラストラクチャーも建設され始めた。現在の聖水洞が作られる際に必要だったレミコンの大部分がこの工場で生産されたが、逆説的にそれにともなって移転要求を受けることになったわけだ。
1977年7月にオープンした聖水工場は規模が約3万6000平方メートル(約1万1000坪)に達する。建設景気が好況だった2010年代には年間レミコン175万立方メートルを生産した。聖水工場はソウル中心部を横切る地理的利点を活用し、一日平均1200台余りのミキサートラックがソウル全域の建設現場にレミコンを供給し漢江一帯の開発、狎鴎亭(アックジョン)、盤浦(バンポ)の建設などに一助した。