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テクノロジー > IT・科学 > ITを融合した「コネクテッド・カー」競争…トラックやバスなど商用車に拡大
乗用車で車両と外部データを接続し、各種のオンライン情報をドライバーに提供する「コネクテッドカー」サービスがトラックやバスなどの商用車でも拡大している。 13日の業界によると、現代・キア自動車だけでなく、ボルボとマントラック(MAN Truck & Bus,)やフォードなどの商用車メーカー間でコネクテッド・カーの導入競争に火ついている。
コネクテッドカーは自動車に情報通信(IT)技術を融合して、車両用インフォテインメントシステムとスマートフォンのアプリケーション(アプリ)を活用して、車両制御と車両管理などを可能にするサービスだ。昨年末、現代自動車グループのコネクテッド・カーのオプションサービスに加入した人は200万人を超えた。
現代自動車は2013年からトラックやバスに「ブルーリンク」を適用し、キアは昨年6月から商用車にも「UVO(ユーボ)」サービスを搭載した。これらの商用車はコネクテッド・カーサービスを通じて、スマートフォンアプリからリモートで無始動ヒーターとエアコン制御が可能だ。運転者の走行パターンと燃費運転評価を活用し、ドライバーに合わせた運転のヒントも提供する。
特にボルボは先月中旬、国内商用車業界で初の無線アップデート(OTA)が可能なコネクテッドカーサービス「ボルボコネクト」を開始した。運転者は最新の電子制御装置とナビゲーション、変速機、エアバッグなどの幅広いソフトウェアをダウンロードして、直接改善することができる。ボルボコネクトは運行情報から部品消耗度など、リアルタイムで遠隔管理・監督する。
マントラックは最近新しいラインナップを公開し、今後は「リオ」というコネクテッドカーサービスを国内にも導入する予定だと明らかにした。リオはLTEモデムを搭載して、車両データをリモートで確認した後、車両の状態や運転習慣に対する情報を提供し、予防整備を行うことができるよう案内するサービスだ。
米フォードは車両遠隔診断技術である「テレマティクスエッセンシャル」を、欧州で商用車モデルにも拡大するという計画を最近発表した。
業界の関係者は、「商用車はボディが大きいほど整備を頻繁に受けることが重要だ」とし、「整備状況をリアルタイムで知らせるコネクテッド・カーは、実は商用車にとってより必要だ」と説明した。商用車コネクテッド・カーサービスは遠隔操作と整備状態の確認などにより、最適な管理で運休時間を最小限に抑え、車両総所有コストの削減にも役立つということだ。