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韓国産ロケットヌリ号、打ち上げに成功 全世界の宇宙強国と肩を並べる


◆ヌリ号、2回目で打ち上げ成功◆

全羅南道(チョルラナムド)麗水市(ヨスシ)から南西に45キロメートル離れた地点、韓国の南側の端にある外羅老島(ウェナロド)で21日午後4時、巨大な火花が散った。長さ47.2メートル、重さ200トンにのぼる韓国型発射体ヌリ号が起こした轟音は、宇宙に向けた大韓民国の第一歩を祝う巨大な祝砲のようだった。大韓民国は、今回のヌリ号の打ち上げ成功で全世界の宇宙強国と肩を並べる宇宙独立国に浮上した。外羅老島は同日朝から人々でにぎわっていた。前日、第2発射台に移送され起立作業まで終えたヌリ号に対する最終点検が行われたためだ。万一の事態に備えた消防士も配置された。当初発射日は15日に予定されていたが、移送を控えて強風により作業者の安全が確保されない可能性があるという理由で一日延期されたのに続き、酸化剤タンクセンサーに問題が発生し発射日が21日に決まった。

先週だけでも同日、羅老宇宙センター周辺地域には雨が降る可能性が高いと予報された。しかし、実際の天気は違った。午後になると雲も退き澄んだ空が現れた。午後1時頃からヌリ号燃料タンクの充電が始まったのに続き、2時頃には酸化剤タンクの充電も行われた。午後3時頃には発射体起立装置の撤収が行われた。すべての手続きが問題なく終わった。やがて午後3時50分、運命の時間が10分後に迫り発射自動運用が始まった。

「5、4、3、2、1、発射!」カウントダウンが終わるとヌリ号は垂直に飛び立った。南側に方向を変えたヌリ号は高度約11キロメートル区間で音速を突破した後、発射2分で1段ロケットを分離した。半分以上の重量を減らした2段ロケットは、さらに速いスピードで宇宙に向かった。4時3分頃には空気摩擦がほとんどない地点である高度191キロメートル地点に到達しペアリングを分離した。引き続きヌリ号は予想された軌道に沿って進んだ。発射4分後、高度285キロメートル地点で2段ロケットまで減らした。性能検証衛星の投入高度である700キロメートル地点に到達してからヌリ号は3段エンジンを停止した。約15分が経って性能検証衛星も無事分離された。

安心することはできなかった。昨年10月の1回目の打ち上げの時も衛星模写体分離までは行われたが、軌道に安着させることができなかったためだ。約1時間が過ぎた時点、性能検証衛星が軌道に安着したという事実が知らされ、32年間の大韓民国宇宙開発歴史は新しい段階に向かって進むことになった。

今回の2次打ち上げに先立ち、研究陣は1次打ち上げで不十分だった部分を補完するために努力を傾けた。1回目の打ち上げの時、衛星模写体が軌道に乗れなかったのは、3段エンジンが521秒間燃焼しなければならなかったが、475秒ですべて燃焼してしまったためだ。ヌリ号発射準備委員会は分析の結果、3段目にある酸化剤タンク内部のヘリウムタンクが外部の振動で決まった場所から離脱し、酸化剤タンクにも問題が発生したと明らかにした。今回の2次発射ではヘリウムタンクが離脱しないよう設計を変更し上部カバー側の強度を補完するなど問題が生じた部分を補完した。

チャン・ヨンスン韓国航空宇宙研究院発射体責任開発部長は「1次発射で問題が生じた部分を補完し重さが6キログラム増えた」とし「発射性能には全く問題がない水準」と説明した。

1次打ち上げとは異なり、今回は実際の機能がある性能検証衛星とキューブ衛星が搭載された。航空宇宙研究院は1週間、衛星状態に問題がないか確認する予定だ。

今回の成功で大韓民国は衛星を自力で発射できる能力を確保することになった。ロシアと米国、フランス(欧州)、中国、日本、インドに続き、中大型液体ロケットエンジンを保有している国としては7番目だ。イスラエルとイラン、北朝鮮も液体ロケットエンジンを保有しているが、300キロ以下の小型衛星の自力発射能力だけを備えている。発射体の開発技術は、国家間の技術移転が厳格に禁止されている。独自の宇宙発射体の開発が必要な理由だ。ヌリ号は1.5トン級実用衛星を高度600~800キロメートル区間に投入できる宇宙発射体で、今後宇宙開発を安定的に遂行できる土台になる。宇宙発射体エンジン開発設備と大型推進体タンク製作技術、発射台構築技術も発射体を宇宙に上げられる水準だということが今回の発射で証明された。
  • 毎日経済 | 高興(コフン)=チョン・ヒヨン記者/イ・セボム記者
  • 入力 2022-06-21 17:49:49




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