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韓国中古車市場、大手企業の参入で変化…選択の幅ひろがる


  • 韓国中古車市場、大手企業の参入で変化…選択の幅ひろがる

  • 17日、ソウル市城東区長安坪の中古車市場にはさまざまな種類の中古車が展示されている。[イ・チョンウ記者]


国内の新車登録台数より2倍以上も取引き量の多い中古車市場は、今年は大激変を迎えるだろう。 20・30代の「MZ世代」が高価な新車の代わりに中古車に押し寄せて、業界も「公正な車両鑑定」「オンライン取引」「無償払い戻し」などを大挙打ち出している。これら3つは今後の国内中古車市場の変化をリードする話頭にあげられる。

■ 大手自動車企業が中古車市場に参入

これまで中古車売買業は中小企業適合業種に縛られて一部の輸入車企業を除き、現代・キア自動車などの国内完成車企業は市場に進入できなかった。しかし現代・キア自動車は最近になって中古車事業への方向を公開し、市場参入意志をあきらかにして、政府も大企業の参入を許す側に舵を取っている。

テドク大学自動車学科のイ・ホグン教授は「完成車メーカーの中古車市場への進出で消費者の選択権を拡大し、これらの大企業が認証する中古車取引きの割合も増やすべきだ」と語った。

昨年、国内中古車業者のエンカーホームサービス(ENCAR)の需要は1年で50%近く増えた。顧客は2030の若い層の比率が54%と最も高い。 MZ世代が重要視する価値である「公正さ」が国内中古車市場にも染み込んでいる。中古車業者のオートプラス(Auto Plus)は、中古車の診断検証項目だけでもなんと260あまりある。すでに車両整備の分野で長年のノウハウを保有した大企業が進出する場合、中古車を公正に診断する可能性はさらに高まる。

■ オンライン中古車販売が人気
 
中古車を中心に「オンライン」取引きの増加傾向は爆発的だ。中古車業者のケイカー(K Car)の取引き全体のうちでオンライン販売の割合は、2017年の18.6%から昨年は45%に跳ね上がった。昨年、ケイカーで取引きされた中古車10万9000台あまりのうち、5万台ほどがオンラインで売れた。自動車用半導体の供給不足で新車の出荷時期が1年以上と長いうえに、新車価格も最近は高騰しており、MZ世代は社会生活初の車両として、オンラインでも手軽に購入できる中古車を選択する傾向が強い。

車両が気に入らなければ簡単に払い戻しできる制度も増えている。無償払い戻し期間がもう少し増えなければならないという声まで提起されている。現在、ケイカーは中古車の買取後3日、エンカーは7日以内に無償払い戻しを実施している。オートプラスは「7日間乗車(試乗)」サービスも提供した。

京畿道安山市に住むサラリーマンのキム・テホさん(39)は最近、ケイカーを通じて現代自動車製「コナ」の中古車を購入した。購入過程で売買のディーラーと会うことはなかった。購入したい車両を選択した後に「3次元ライブビュー」で内・外観を見て、ワンクリックで保険履歴と性能・状態点検記録部を調べて購入した。割賦金額を選択して「ホームサービスをすぐ購入」をして二日目に車両が到着した。キムさんは「中古車市場に対する信頼が不足しているだけに、少し高価でも信頼して購入できるプラットフォームを通じて車を購入した」とし、「むしろインターネットサイトを漁って中古車を直接見るために移動する時間などを節約できて満足だった」と言う。

しかし現代・キア自動車などの国内完成車メーカーが中古車市場に進出しても虚偽の売り物など、中古車市場に昔からある問題を一気に解決することは難しいだろうというのが業界共通の意見だ。大企業の進出で中古車市場の90%以上を占める零細売買商社とディーラーの苦労が加重される可能性があるという指摘も出ている。

これまで中古車市場は情報非対称性による逆選択が起こる、いわゆる「レモン市場」だった。

購入者が得ることができる車両情報が制限され、品質の低い商品が流通しやすかった。したがって、複雑な売買段階を単純化する必要があるという指摘が多い。虚偽の売り物を減らすには、処罰と監視が同時に強化されなければならないという声が高い。仁川で中古車営業をするA氏は、「大企業の市場進出も良いが、質の悪い車を売ったり、車両の事故履歴を隠す業者に対する処罰の強度をさらに引き上げるべき」だと強調した。
  • 毎日経済 | ソ・ジヌ記者/ウォン・ホソプ記者/イ・セハ記者
  • 入力 2022-03-18 06:49:53




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