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LG化学「ISCC PLUS」認証獲得…バイオ原料で製品生産


    LG化学はおむつや家電製品、自動車素材として使用されている製品9種の生産販売など、「バリューチェーン」の全区間に対して国内初の環境国際認証を受けた。環境認証を受けた製品は、今年6月から市場に本格的に発売される。 2050年の炭素中立(カーボンニュートラル)成長を宣言したLG化学は「持続可能性」を核心競争力に選定し、親環境(環境にやさしい)経営にスピードを出している。

    LG化学は19日、廃食用油やパーム油などの再生可能な植物性原料で生産するプラスチック製品に対して「持続可能性と炭素(ISCC/International Sustainability and Carbon Certification)」プラス認証を取得したと発表した。 ISCCプラス(ISCC PLUS)認証は、最も厳しいことで知られている欧州連合(EU)の再生可能エネルギーのガイドラインに準拠した国際認証だ。親環境原料のメーカー130社をはじめ、非政府組織(NGO)と研究機関などが加盟・登録しており、透明な審査基準と厳しい認証プロセスで環境認証の分野で最も信頼性の高い機関としてあげられている。

    LG化学は国内初の高吸水性樹脂(SAP)、ポリオレフィン(PO)、ポリカーボネート(PC)の化合物など、9種の製品に対するISCCプラス認証を受けた。このためにLG化学は昨年末、フィンランドのバイオディーゼル(Bio Diesel Fuel)企業「ネステ(Neste Corporation)」とバイオ原料の供給のためのパートナーシップを締結している。

    LG化学はネステから受け取った原料を工程に投入し、製品生産のためのテストを開始すると同時にISCCプラス認証のための実査を受けた。この過程で麗水・益山工場の設備はもちろん、生産された製品を購入して販売する本社組織までがISCCプラス認証獲得に成功した。製品の原料・生産・購買・販売など、全バリューチェーンでISCCプラス認証を受けた企業は国内ではLG化学が唯一だ。

    LG化学は6月からバイオ原料を活用して、おむつをはじめ、自動車の内・外装材、情報技術(IT)機器のケースはもちろん、プラスチック容器などのさまざまな製品の生産に乗り出す計画だ。原油を用いて作っていた製品を、廃食用油やパーム油を活用して製造すると二酸化炭素排出量を大幅に削減することができる。

    業界によると、バイオ原料基盤のプラスチックは価格はやや高めだが、環境に配慮しようというパラダイムとかみあって、各顧客社から注文が増えている状況だ。市場調査会社のマーケット・アンド・マーケットによると、バイオプラスチック市場は昨年末の11兆8000億ウォンから、2025年には31兆4000億ウォン規模で2.6倍以上にすばやく成長すると予想される。 LG化学の関係者は「認証を通じてバイオ原料をベースにした製品の生産販売の準備が完了した」とし、「今後は製品の生産量を積極的に拡大していく計画だ」と語った。

    LG化学は既存の化学プロセスを維持しながら石油ベースの原料を減らし、バイオ原料の使用を徐々に拡大してカーボンニュートラル時代に対応するという戦略だ。

    LG化学は工場・製品別に炭素低減効果などを客観的に数値化するために、原材料の生産から製品の出荷までに発生するすべての環境影響を評価する「LCA」を推進している。LG化学のノ・グンネ石油化学事業本部長は、「持続可能性分野で最高権威のISCCプラス認証を通じて、親環境バイオ製品の市場を先取りできる基盤を確保した」とし、「ISCCプラスの認証製品と事業所を持続的に拡大し、カーボンニュートラルに寄与しつつESG(環境・責任・透明経営)製品市場をリードするつもり」だと述べた。

    LG化学は再生可能エネルギーだけで製品を生産する「RE100」への加入などを通じて、2050年までに二酸化炭素排出量の予測値の60%以上を削減する計画を立てて推進している。 LG化学はこの日、ISCCの国内公式代行者であるコントロールユニオンを通じて証明書を受け取った。
  • 毎日経済 | ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-04-19 17:46:10