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ポスコケミカル「2030年に陽極材40万トン生産」


    • ポスコケミカルのイ・サンヨン光陽工場長が増設中の第3段階工事の現状を説明している。 [写真提供=ポスコケミカル]


    「陽極材工程は原料を一度にたくさん入れて製品を迅速に製造することが重要です。ポスコケミカル光陽工場は2018年に比べて生産効率を91%伸ばした、世界最高水準のスマートファクトリです」。

    全羅南道光陽の栗村産業団地に到着すると、約5万坪の敷地に建設されたポスコケミカルの陽極材工場が姿を現す。去る13日に訪問した陽極材光陽工場では、「Kバッテリー」の性能と安定性、価格などで最も大きな比率を占めるハイニッケル陽極材が製造されていた。

    陽極材の光陽工場はLGエネルギーソリューションとGMの合弁会社アルティウムセル((Ultium Cells LLC)などに供給するハイニッケルNCMA(ニッケル・コバルト・マンガン・アルミニウム)陽極材を主力製品として生産する。 NCMA陽極材は1回充電で500キロメートル以上の走行が可能で安定性が高く、2022年から出荷が予想される第3世代電気自動車用バッテリーに搭載される素材だ。

    光陽工場は、原材料はニッケル、コバルト、マンガンなどが混在した前駆体を取り寄せて、熱処理によって陽極活物質を作る工場だ。バッテリー製造企業が希望するサイズと物性に粒子を焼成することが重要だ。この日の光陽工場では、A4用紙サイズのボックスにティラミスケーキのよう盛られた陽極材が毎分42㎜ずつ、数百度に達する生産ラインを動きながら焼成されていた。原料投入から生産完了までの所要時間は総48時間に達する。

    何よりも品質分析室の「エアシューティング」が印象深い。エアシューティングは生産工場と品質分析室を強い空気圧力で流れるパイプラインで連結し、製造現場で採取した製品サンプルのカプセルを毎秒5メートルの速度ですばやく移送する方式だ。サッカー場20面のの大きさの工場でランダムに抽出した製品は、30秒以内で分析室に到着する。研究者はサンプルの成分をリアルタイムでデータ化し、工程と品質の改善に活用する。

    陽極材光陽工場は現在、第1・2段階の工場によって3万トンの生産能力を備えている。今後は第3・4段階の工場増設を通じて、2023年から年9万トンの生産体制を稼動することになる。陽極材9万トンは電気自動車用バッテリーとして約100万台に使用できる量だ。既に光陽工場の一角では第3・4工場の増設が盛んだった。ポスコケミカルは今後、米国・欧州・中国などにも迅速な投資を断行し、年産27万トンの生産体制の構築を推進する。

    ポスコケミカルは追加増設を通じて2025年に27万トン、2030年には世界1位の水準である40万トンにまで拡大する計画だ。 2025年までに国内16万トンの量産体制を完成し、海外も11万トンまで投資して年産27万トンのグローバル生産体制の構築を推進する。まず1500億ウォンを投入して、欧州の陽極材の生産工場を建設する。
  • 毎日経済 | 光陽=チェ・グンド記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-04-18 19:32:59