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SKとロッテが「水素同盟」結成…合弁会社を設立


    ロッテケミカルとSKガスが「水素同盟」を結ぶことにした。両社は年内に水素事業合弁会社(JV)を設立し、水素ステーションの建設や水素燃料電池発電所などを通じて水素事業を共同で推進するという目標を明らかにした。

    ロッテケミカルとSKガスは31日、京畿道・板橋(ぱんぎょ)のSKガス社屋で水素事業の共同推進のための業務協約(MOU)を締結した。両社は今年中に合弁会社の設立をはじめ、気体水素ステーションの建設や水素燃料発電などに事業を拡大する。また液化天然ガス(LNG)の冷熱を活用して生産される液化水素の供給に乗り出すなど、水素バリューチェーンを推進することにした。

    最近のロッテはグループレベルで水素事業を強力に推進している。ロッテケミカルが去る20日にエア・リキード・コリア(Air Liquide Korea)と副生水素を活用した水素供給の構築網事業に乗り出すことにしたことに続き、ロッテ精密化学はポスコと韓国造船海洋や韓国船級、ロッテグローバルロジス(LOTTE GLOBAL LOGISTICS)、HMMなどの6社とグリーンアンモニア海上輸送バンカーリング事業に関する協定を締結した。わずか10日ぶりで行われた水素事業の下絵だ。

    このような歩みの背景にはロッテケミカルのインフラ基盤がある。ロッテケミカルは麗水・蔚山・大山の各工業団地で年間約6万8000トンに達する、国内最大規模の副生水素生産インフラをすでに備えている。関連会社であるロッテ精密化学は国内最大のアンモニア事業者で、水素輸送に有利な技術を保有している。

    SKガスもまた液化石油ガス(LPG)事業者として、水素事業に有利な条件を持っている。 SKガスは仁川南洞区のノンヒョン洞でLPGと水素の複合充填所を運営するなど、エネルギー事業の多角化に乗り出している。

    ロッテケミカルとSKガスは合弁会社の設立後、蔚山地域で副生水素を基盤にした事業を進める予定だ。副生水素は主に石油化学の工程で副産物として発生するが、生産過程で発生する二酸化炭素が少なくて経済性が高い。今後はインフラが拡充されると、ブルー水素(副生水素を作る過程で発生した二酸化炭素を捕集・貯蔵炭素の排出を減らした水素)とグリーン水素(再生可能エネルギーで作った電気で水を電気分解して生成した水素)に事業を拡大することができる。

    現在、SKガスは蔚山に所在する関連会社のSKアドバンストで、ロッテケミカルは麗水など国内3ヶ所の生産拠点で低炭素副生水素を生産している。

    年内に設立される合弁会社は、水素ステーションと水素燃料電池発電などの事業にも着手する。水素ステーション事業はSKガスが既に保有しているLPG充填所と、ロッテ物流および敷地などを活用する。大規模な敷地の確保が最も重要だが、すでにインフラを確保しているだけに市場進出に有利な点だ。

    両社はLNG冷熱を活用して液化水素を生産し、これを水素ステーションに配給する予定だ。両社は水素ステーションを100ヶ所まで建設する計画だ。

    一方、この日の業務協約式には、ロッテケミカルのキム・ギョヒョン化学BU長、SKガスのユン・ビョンソク代表などが参加した。キム・ギョヒョン化学BU長は「両社の協力が将来のエネルギー成長での重要な軸となる水素産業の初期生態系の形成を主導することが期待される」と語った。

    ※関連記事「ロッテケミカル、親環境事業に拍車…水素からバッテリーまで
  • 毎日経済 | イ・ユンジェ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2021-05-31 17:43:56