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ハンファ「RESフランス」買収…仏の太陽光・風力企業

  • 金東官(キム・ドングァンハンファソリューション社長の、再生可能エネルギー事業の拡大のための動きが速くなっている。 2012年に独Qセルの買収戦を主導し、グループの事業ポートフォリオを太陽光発電にまで拡大したキム社長は、今回はヨーロッパ企業を追加で取得して再生可能エネルギー事業の拡大に乗り出した。気候変動の危機対応に最も進んでいると評価されるヨーロッパで積極的に投資を断行し、グローバルな親環境(環境にやさしい)エネルギーソリューション企業に跳躍するという戦略だ。

    ハンファソリューションは9日、臨時理事会を開いてフランスの再生可能エネルギー専門開発企業「RESフランス(Res Mediterranee SAS)」の持分100%を約7億2700万ユーロ(約9843億ウォン)で買収すると発表した。ハンファソリューションは今回の契約でRESフランスの開発・建設管理部門と、約5GW(ギガワット)の太陽光・風力発電開発事業権(パイプライン)を来る10月に入手することになる。今回の買収は2020年1月、ハンファソリューションが発足して以来で最大規模の買収・合併(M&A)だ。

    ハンファソリューションのグリーンエネルギー部門であるハンファQセルは、今回の買収で「トータルエネルギーソリューション」企業として位置づけられる見通しだ。世界基準で再生可能エネルギー事業権が約15ギガワットに増えることはもちろん、新規事業への進出を計画している風力発電分野での事業能力まで確保できるからだ。

    RESフランスの買収が完了すると、ヨーロッパ地域の事業権のみで総10ギガワットに増え、「規模の経済」が可能になる。ハンファソリューションは、今回の買収は太陽電池モジュールを欧州市場に安定して供給する販売拠点を確保するという意味もあると説明した。

    RESフランスが所有する全事業権の半数以上が陸・洋上風力発電事業という点も肯定的だ。太陽光や風力を組み合わせた再生可能エネルギーに対する開発新事業への進出を模索していたハンファQセルは、今回の買収によって事業領域の拡大と地域の多角化という二匹のウサギを同時に得ることができるものと期待している。

    キム社長は2019年12月に副社長に昇進し、ハンファグループの三世経営の始まりを発表した。その後はハンファQセルアンド尖端素材とハンファケミカルが合併したハンファソリューションが2020年1月に発足した。キム社長は戦略部門長を務め、事業再編と未来ビジネスの発掘を主導して安定した収益構造の創出に寄与したという評価を受け、会社発足から9ヶ月後の昨年9月に社長に昇進した。この過程でハンファソリューションは太陽光発電ソフトウェア(SW)企業の米Geli(ゲリ)、米国の水素タンク企業Cimarron(シマロン)などを相次いで買収し、太陽光と水素などの再生可能エネルギー市場での存在感を大きくしてきた。ハンファQセルは今回の買収によってフランスドイツなどとともに、欧州市場攻略の拠点とする予定だ。

    欧州市場では最近、欧州連合(EU)が2030年までに再生可能エネルギー発電の割合を40%に拡大するための「Fit for 55」政策を発表した状態という点からすばやい成長が予告されている。特にフランスは再生可能エネルギーの割合を現在の22%から2030年に40%に拡大するという目標を立てており、欧州でも成長可能性が最も大きい国として評価される。

    ハンファソリューションは気候変動に対する対応技術の開発企業への追加投資とM&Aを推進していると明らかにした。 M&Aのための実弾も確保した。ハンファソリューションは今年の初めに有償増資で約1兆3500億ウォンを調達した上に、最近はKDB産業銀行と5兆ウォン規模の「グリーンエネルギー育成のための産業・金融協約」も結んで投資余力を確保した。
  • 毎日経済 | ウォン・ホソプ記者 | 入力 2021-08-09 17:41:38