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カカオバンク、一気に時価総額9位に躍り出る…MSCI指数早期編入で


    カカオバンクはMSCI指数の早期編入の影響で、上場二日目にも急騰を続けた。 9日、カカオバンクは前取引日との比較で12.46%上昇した7万8500ウォンで取引きを終えた。公募価格(3万9000ウォン)の2倍を超えたわけだ。上場初日の去る6日の初値との比較で上限価格を記録したことに続き、2営業日連続での急騰傾向だ。カカオバンクの株価はこの日に個人投資家の買いが殺到し、前取引き日よりも27.65%上昇した8万9100ウォンまで上昇したが、取引き終了直前に上昇幅を減らした。

    カカオバンクはこの日の株価急騰で、キア自動車とセルトリオンを抜いて有価証券市場(コスピ)時価総額9位(優先株を除く)に上がった。去る6日夜、カカオバンクのMSCI指数への早期編入が決定され、この日の急騰の背景になった。 MSCI指数に編入されると指数に追従するファンドなどの指数連動型ファンドが自動的に流入され、需給が改善されるからだ。カカオバンクの指数編入時点は来る20日の取引き終了後に予定されており、まだ需給に影響を与えないが、指数編入決定による期待感が株価に反映されたものと解釈される。

    MSCIはほんらい四半期ごとに指数の構成を調整するリバランシングを経るが、今回のカカオバンク上場のような大企業の上場(IPO)がある場合はその地域の株式市場の騰落を適切に追従するために、早期編入を決定することもある。韓国上場株式のMSCI早期編入が決定されたのは、2017年のネットマーブル以来で初めてだ。

    外国人投資家の資金流入傾向が顕著だった去る6日とは異なり、この日は個人買いが株価上昇を牽引した。この日、個人投資家はカカオバンクを687億ウォン買い越した。一方で機関投資家と外国人は、それぞれ193億ウォンと440億ウォン分を売って売り超しに転じた。

    カカオバンクが上場後の二日連続で急騰を描いたが、証券業界では高評価に対する議論は弱まらない。 MSCI指数編入への期待感が上場初日に反映されたという指摘も出ている。サムスン証券のキム・ドンヨン研究員は「過去にMSCI指数に早期編入された大型IPO株は、指数編入まで株価が上昇し続けるよりは不規則な変動を示す場合が多かった」とし、「カカオバンクの株価収益率(PER)は220倍(6日の終値基準)に達し、銀行業の平均よりも大きく高い状況であることから、買い入れるよりも差益実現の機会を見つけることが望ましい」と語った。

    MSCI指数編入と関連し、流動比率が予想よりも低く算定されて、指数編入にともなう機械的資金流入もそれだけ減るものと予想される。流動比率は流通している株式の割合を意味するが、全体の時価総額のうちで該当する割合分だけがMSCI指数に反映される。 MSCIは上場初期の変動性が大きい株式の場合、指数編入の影響を最小限に抑えるために銘柄の流動比率を保守的に算定する方だ。カカオバンクはカカオと韓国金融持株などの大株主の割合と、義務確約・保護預受の物量などを除いた流動量は22.5%に達している。しかしMSCIが算定した流動比率は11%で、その半分にすぎなかった。

    先のキム研究員は「流動比率は19~27%を予想したが11%に決定されて、予想よりも低い割合でMSCI指数に編入されることになった」とし、「流動比率11%と9日の終値を考慮したとき、カカオバンクのMSCI指数内の比重は0.045%程度で、これにともなう需給の影響額は2300億ウォン水準だろう」と分析した。

    カカオバンクが成功裏に株式市場に安着しながら、大株主(持分率27.3%)のカカオにも目標株価の上昇が続いた。カカオバンクが上場した6日から9日まで、未来アセット証券とNH投資証券など計8つの証券会社はカカオの目標株価を引き上げた。

    NH投資証券のアン・ジェミン研究員は「この一ヶ月間、カカオバンクの公募価格の高評価懸念でカカオの株価が悪影響を受けてきた」とし、「カカオバンク自体がバリュエーションの適切性評価とは別に、公募価格をはるかに上回る株価で取引きされている点がカカオの目標株価を高めに取った背景になった」と語った。
  • 毎日経済 | ムン・ガヨン記者 | 入力 2021-08-09 22:41:06