記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
数字経済 > 総合

LGディスプレイ、中・小型OLEDパネルに3.3兆投資


    LGディスプレイはスマートフォンやタブレットPCなどに使用される中小型有機発光ダイオード(OLED)パネルの生産設備に3兆3000億ウォンを投資する。最近の高級化傾向にしたがって、モバイル機器にOLEDディスプレイを採用する割合が高まり、関連市場の成長が見込まれるからだ。業界では米Apple(アップル)がiPhoneに続いてiPadにもLGディスプレイのOLEDパネルを活用すると見込んでいる。

    LGディスプレイは17日、去る13日に開かれた理事会で京畿道坡州事業所の中にある第6世代の中小型OLED生産ラインを構築する投資案件を決議したと公示した。 LGディスプレイは3兆3000億ウォンを投資して、2024年から新規生産ラインを稼動する計画だ。追加の生産ラインが稼動すると、坡州事業所の中小型OLED生産能力は現在の月3万枚から6万枚水準に、2倍に増える見通しだ。

    LGディスプレイは世界で唯一のテレビ用大型OLEDパネルを量産し、この市場を独占している。しかしモバイル機器に活用される中小型OLED市場では、80%台のシェアを記録しているサムスンディスプレイに押されて10%台以下のシェアにとどまっている。市場調査会社のオムディアによると、今年の上半期における出荷量基準でのスマートフォン用OLEDパネル市場では、サムスンディスプレイとLGディスプレイはそれぞれ82.1%と7.5%のシェアを記録している。スマートフォンなどのモバイル機器に使用される中小型OLEDパネル市場は、最新のiPhone 12とサムスン製ギャラクシーS21などのプレミアム製品が強固な販売量を記録して成長している。

    業界ではOLEDパネルを採用したスマートフォンの割合が徐々に増加すると予測している。オムディアによると、スマートフォン用OLEDパネルの出荷量は今年の5億6461万台から2025年には7億7341万台に、37%ほど増えるものと予想される。 LGディスプレイは昨年、iPhone 12などを中心にモバイル用OLEDパネルを2500万台ほど供給したことが伝えられた。スマートフォンを除くタブレットPCやモニター、ノートなどの情報技術(IT)機器用OLEDパネル出荷量も、同じ期間に960万台から1786万台まで増加すると見られる。アップルは液晶表示装置(LCD)ディスプレイにこだわっていたiPadに、来年から一部のモデルをはじめとしてOLEDディスプレイを採用することが分かった。業界ではLGディスプレイが来年からiPad用OLEDパネルを、かなりの割合で供給することになるものと見ている。

    アップルは2017年のiPhone Xをはじめとして、OLEDディスプレイを適用したスマートフォンのモデルを販売しており、昨年に出荷したiPhone 12はモデル全体にOLEDディスプレイを採用している。このことから今後はiPadにも徐々にOLEDディスプレイを採用し、関連市場も成長を続ける見込みだ。

    LGディスプレイの中小型OLEDパネルの生産設備への投資は、先月行われた第2四半期の業績発表カンファレンスコールでも予告されたことがある。当時、LGディスプレイの最高財務責任者(CFO)であるソ・ドンヒ専務はモバイル製品に使用されるプラスチックOLED(POLED)パネルと関連して、「投資についてかなりの部分の検討を進めており、確定した後に共有可能な時点で市場とコミュニケーションする」と明らかにした。

    LGディスプレイが中小型OLEDパネルに対する兆単位の投資を断行し、市場競争はさらに激しくなるものと思われる。最近、中国のディスプレイメーカーはモバイル機器のOLEDディスプレイ採用の拡散傾向に合わせて投資を増やしている。サムスンディスプレイも忠清南道牙山市のLCD生産設備を撤去して、モバイルOLED製造のための装置を導入することが予想される。 LGディスプレイ側は「OLED市場をリードして、中・長期的な成長を推進していく計画だ」と明らかにした。
  • 毎日経済 | パク・チェヨン記者 | 入力 2021-08-17 19:39:31