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SKとSKマテリアルズ、電撃合併…尖端素材事業を育てる


    SK(株)とSKマテリアルズの合併決定は、電気自動車用バッテリーと半導体などに使用される尖端素材の市場で、SKグループが再び勝負をかけるという意味に解釈される。 SKグループの中核系列会社のSKイノベーションやSKハイニックスなどと、ハイテク素材企業であるSKマテリアルズの相乗効果も極大化しようとする布石が敷かれている。

    尖端素材の市場で主導権をつかむには継続的な投資はもちろん、大規模な買収・合併(M&A)にも必要だ。米・欧・中などの素材企業のあいだでのグローバルな競争が激しく進行している状況で、適期に規模のある投資と事業専門性の確保は必要不可欠な要素だ。

    今回の合併によってSK(株)が保有している世界的な投資管理能力と、半導体を超えてディスプレイや電気自動車用バッテリーなどに事業を拡大しているSKマテリアルズの事業能力を結合し、短期間で競争力を引き上げるという戦略だ。

    半導体プロセスに使われる特殊なガスを製造販売しているSKマテリアルズは、2016年にOCIからSKグループに編入された後はすばやく規模を大きくしてきた。 2016年にはSKマテリアルズエアプラス(産業ガス)の買収とSKツリーケム(前駆体)を設立、2017年にはSK昭和電工(窒化膜と酸化膜)を設立し、2019年にSKマテリアルズリニューテク(炭酸ガス)の買収、2020年にSKマテリアルズパフォーマンス(フォトレジスト)の設立などを通じて複数の系列会社も抱えている。昨年末には日本のJNCと「SKマテリアルズジェイエヌシー」を設立し、有機発光ダイオード(OLED)の素材事業を開始した。先月は米国のグループ14テクノロジーズとバッテリー素材を担当するSKマテリアルズグループ14を設立した。これまでの半導体素材の分野から、ディスプレイとバッテリーに事業ポートフォリオを拡大したわけだ。

    SK(株)は先立って2025年にグローバル1位の半導体総合素材と電池総合素材企業として跳躍するという事業目標を明らかにした後、積極的な投資を通じて半導体とバッテリーの核心素材および次世代技術の確保に力を注いてきた。

    SK(株)は今回の合併を通じて尖端素材分野の事業体系がSK(株)に一本化されて支配構造が簡素化され、企業価値もさらに向上するものと展望した。合併法人の企業価値が高まるにつれ、株主価値を高める効果も享受できるものと展望した。

    SK(株)の関係者は、「既存のSK(株)の株主は成長性の高い尖端素材事業の比重拡大で企業価値が大きくなる利点を期待できるし、SKマテリアルズの株主もSK(株)が保有している多様な投資ポートフォリオの成長性、積極的な株主還元方針に沿った実質的な効果も享受できる」と語った。

    証券市場の専門家らも、いったんSKマテリアルズの合併は支配構造の改編ではなく、持株会社の事業多角化の次元で解釈している。

    IBK投資証券のキム・ジャンウォン研究員は「SKは今年初めに尖端素材などの4大核心事業を強化するために、45兆ウォンを投入する計画を明らかにした」とし、「SKはM&Aを通じて尖端素材部門に事業領域を拡大し、 SKマテリアルズ側も半導体だけでなくディスプレイと二次電池に向かって拡張しながら多くの投資が行われなければならない状況で、必要が合致したものとみられる」と説明した。

    一部では今回の合併はSKグループの次元で進行中の、支配構造改編の一環だという解釈も出ている。今後のグループの支配構造の改善のためにSK(株)とSKスクエアの合併が予想されるなかで、持株会社の企業価値を高めることが株式交換時に大株主側に有利だろうという話だ。
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  • 毎日経済 | ウォン・ホソプ記者/ムン・ガヨン記者 | 入力 2021-08-20 23:16:39