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斗山重、水素タービンの導入を前倒しに…2027年に全面水素化

    • 斗山重工業が開発した発電用大型ガスタービン。 [写真提供=斗山重工業]


    斗山重工業は同社が保有する発電用ガスタービンの全てを、2027年までに水素ガスタービンに転換する。発電用ガスタービンは圧縮された空気と燃料を燃やして高温・高圧の燃焼ガスを作り、これを通じて発電機を回して電気を生産する装備だ。現在は燃料として液化天然ガス(LNG)を使用するが、これに水素を加え、最終的には水素だけで発電用ガスタービンを作るという意味だ。

    そのうえ斗山重工業が100%水素タービン化の目標時点として設定した2027年は、世界的な発電企業の米ゼネラルエレクトリック(GE)と独シーメンスや日本の三菱などの目標よりも3年はやい。斗山重工業が世界初で、全面的水素タービン化に挑戦するわけだ。

    3日の業界によると、斗山重工業は現在運営中のガスタービン10基を含むすべてのモデルを、2027年まで水素タービン化することにした。斗山重工業は各ガスタービンで260メガワットずつ、年間で2600メガワットの電気を生産している。目標達成のために、まず2024年までに水素のみを燃料として使用し、炭素排出が全くない5メガワット級の小型水素タービンを開発する計画だ。同時に50%まで水素とLNGの混合燃料を使用する300メガワット級の大型水素ガスタービン用の水素混合燃焼器を作っている。斗山重工業の関係者は「GEガスパワー(GE Gas Power)、シーメンスエネルギー(Siemens Energy)、三菱パワー(Mitsubishi Power)などの世界的な発電企業は、自社のガスタービンモデルを2030年までに水素タービンに変える計画」だとし、「斗山重工業が3年先に目標を達成するというのは、非常に挑戦的な開発計画」だと明らかにした。

    このように斗山重工業が全面水素タービンに速度を出すのは、2030年には40兆ウォン規模に達する見通し(日本の矢野経済研究所の分析)である世界の水素タービン市場を先取りするためだ。 2019年に斗山重工業は独自に発電用大型ガスタービンを開発した。米GE、独シーメンス、三菱、伊アンサルド・エネルギアなどに続く世界で5番目の快挙だった。
  • 毎日経済 | イ・ユソプ記者 | 入力 2021-11-03 17:57:23