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現代自グループ、現代キャピタル株の99%を買収

自動車決済システムを構築 

  • 現代自動車グループ(Hyundai Motor Group)は現代キャピタル(Hyundai Capital)の持分をほぼ100%確保したことで、現代・キア自動車と金融事業の相乗効果の可能性に業界の関心が集まっている。まずは現代キャピタルの強固な海外営業網を活用し、現代自動車グループはヨーロッパや北米などの海外で販売量を増やすことに注力する見通しだ。現代自動車グループが推進する中古車売買業と、「モビリティソリューション」でも現代キャピタルとのシナジーが予想される。

    10日の現代自動車グループによると、キア自動車は特殊目的法人(SPC)が保有する現代キャピタルの持分20%を去る9日に取得した。これまでの持分20.1%に加えて、キア自動車が保有する現代キャピタル株は40.1%に増えた。現代自動車の保有持分である59.68%を合わせれば、現代キャピタルに対する現代自動車グループの持分は99.78%に達する。キア自動車の関係者は「海外進出など、現代キャピタルとのシナジー効果のために株式を買収した」と明らかにした。

    業界では今回の持分買収を機に、現代自動車グループと現代キャピタルが多様なシナジー効果を出すだろうと見ている。まずキア自動車が明らかにしたように、最大の協力分野としては海外進出があげられる。完成車販売と金融は切り離そうとしても離せない関係だ。車両が高価なだけに、割賦金融で購入する消費者が大半だからだ。このために独ベンツなどの輸入車は、地域別に事業に代行する会社を定め、キャピタル社を立てて現地市場を掘り下げている。米テスラはすでに米国で自社の自動車保険まで販売中であり、中国や欧州などに事業を広げている。

    現代自動車グループも現代キャピタルと共に進出し、現地の自動車販売量を大きくすることができる。現代キャピタルは米国と中国、イギリス、ドイツなどの世界12カ国で金融サービスを行っている。コロナ19にもかかわらず、昨年の現代キャピタル海外法人の当期純利益は7049億ウォンで、前年(4221億ウォン)よりも約67%増加した。

    現代自動車グループが狙う中古車売買業も、現代キャピタルとの協力が期待される。現在は小商工である「生計型適合業種」に指定された中古車売買業には、大企業の進出は不可能だ。しかし同伴成長委員会が2019年に中古車売買業に大企業の進出を許可するよう勧告し、中小ベンチャー企業部の最終結論だけを残した状況だ。

    現代キャピタルはすでに強固な営業網と事業力を備えている。今年の9月末の時点で、現代キャピタルの中古車金融資産は1兆8863億ウォンだ。 3年ほど前にあたる2018年末の1兆5958億ウォンと比較すると約18.2%増えた。
  • 毎日経済 | イ・セハ記者 | 入力 2021-12-10 17:43:50