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現代重の大宇造船買収、霧散の危機…EUが不許可を準備


    • 現代重工業の17万4千立方メートル級LNG運搬船/写真=現代重工業


    現代重工業グループ造船部門の中間持株会社である韓国造船海洋(KSOE)の大宇造船海洋(DSME)買収作業は、欧州連合(EU)の反対によって霧散する危機に瀕した。

    去る10日(現地時間)のロイターによると、EUの反独占当局は「現代重工業グループが独占懸念の緩和のための救済措置を提出していない」という理由から、企業結合審査の承認拒否準備を行うと伝えられた。

    EU執行委員会は、現代重工業グループによる大宇造船海洋買収の成功時、グローバルま造船市場がサムスン重工業を含む「ビッグ3」から「ビッグ2」に再編されることを懸念している。特に韓国の造船会社が技術力に先んじている、高付加価値液化天然ガス(LNG)運搬船の独・寡占に対する可否がカギだ。

    EU執行委は2019年12月、韓国造船海洋と大宇造船海洋の企業結合審査を開始し、コロナ19の拡散を理由に審査を3回延期した後、先月末に再開した。審査期限も来年1月20日まで延期された状態だ。

    主に欧州・中東・北アフリカの間でLNGを輸送するLNG船を発注する欧州の海運船社は、現代重工業グループと大宇造船海洋の合併による船舶建造単価の上昇に対する余波を指摘する。これを勘案して、EUはLNG船の独・寡占の可能性に対する是正措置を現代重工業グループに要求し、現代重工業グループは建造技術の移転などの条件を提示しながらEU側を説得したことが伝えられた。しかしEUの当局者は現代重工業グループの方案に満足していない。

    これに先立ってEUは2019年、ドイツの鉄鋼会社であるテッセン・グループとインドの鉄鋼会社であるタタ・スティールの合弁法人設立に対する反独占審査で拒否権を行使し、買収合併を霧散化させた。

    現代重工業グループ側は「造船産業の過剰生産による(長い赤字)状況で、2019年に大宇造船海洋の買収を決定した」とし、「EU執行委員会の条件のない承認を期待する」と明らかにした。続いて「このために最善を尽くすつもり」だと強調した。

    現代重工業グループは大宇造船海洋買収のために6カ国に企業結合審査を要請し、カザフスタンとシンガポールをはじめとし、最大の競争国である中国から承認を受けた。現在はEUと韓国そして日本での審査結果を待っている。韓国公正取引委員会は今回の買収合併のカギを握っているEUの決定を見て判断するために、全員会議の開催時期を来年に延期した。

    現代重工業グループは「造船産業の市場支配力は、シェアだけでは評価できない」とし、「全体的な市場の状況とダイナミズムに基づいて評価することが重要だ」と説明した。
  • 毎日経済 | ワシントン=カン・ゲマン特派員 | 入力 2021-12-12 18:34:20