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韓国半導体「漁夫の利」?…日NAND工場、稼働中断
- 去る9日、日本の半導体生産ライン2ヶ所の稼動が中断し、NANDフラッシュメモリの価格が反騰する兆しを見せている。コロナ19が広がり、サムスン電子の中国・西安半導体工場がここ1ヶ月ほど操業に支障をきたしたが、日本の生産ラインも少なくとも3ヶ月間のあいだ稼働が中断されると予想される。今年の第2四半期から下落すると予想されたNANDフラッシュメモリの価格が反転上昇すると見込まれる背景だ。
11日の業界によると、米ウエスタンデジタル(WD)は日本のキオクシアと共同運営する三重県四日市市と岩手県北上市の半導体生産ラインの稼働を9日から中断した。ウェスタンデジタルは製品の製造過程で不純物が混入したことから稼動を止めたと明らかにした。
業界では製造工程の前半で、原材料の汚染によって製品不良が発生したと見ている。工程の収率を正常化するには製品の生産期間などを勘案して、少なくとも3ヶ月ほどかかると見ている。
この工場ではサーバーや携帯用電子機器に多く使用されるNANDフラッシュメモリを生産する。市場調査機関の台湾トレンドフォースによると、昨年の第3四半期の時点で世界のNANDフラッシュメモリ市場のシェアはサムスン電子が34.5%で1位を、キオクシアとウエスタンデジタルが19.3%と13.2%でそれぞれ2位と4位を記録した。3位はSKハイニックス(13.5%)だ。
新韓金融投資のチェ・ドヨン研究委員は、「生産を中断した両社のNANDフラッシュ市場の世界シェアを勘案すると、全世界のこの四半期のNANDフラッシュメモリ生産量は約8%が減少すると予想される」と語った。
当初、今年のNANDフラッシュメモリ価格の低下を予想していた市場調査機関も展望値を修正して乗り出した。トレンドフォースも今年の第2四半期のNANDフラッシュ価格は5~10%下落するとした見通しを、最近は修正して5~10%上昇すると予想した。
業界ではNANDフラッシュメモリ市場で独歩的な1位を維持しているサムスン電子と、最近インテルのNANDフラッシュメモリ事業部を買収したSKハイニックスが受益を受けるだろうと見ている。 - 毎日経済 | イ・スンフン記者/チョン・ユジョン記者 | 入力 2022-02-11 17:34:19