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LSエムトロン、70兆の世界トラクター市場に乗り出す

  • LSグループの系列会社であるLSエムトロン(代表ク・ヂャウン副会長、写真)社は自動車関連事業を相次いで売却し、機械部品事業に集中する。

    LSエムトロン(LS MTRON)は10日、自動車部品事業を物的分割して持分80.1%を米自動車部品会社クーパー・スタンダード(Cooper Standard)社に売却する契約を締結したと明らかにした。事業構造の改革に拍車をかけている同社は資金を確保しただけに、コア事業であるトラクター技術の開発や関連企業の買収・合併(M&A)に乗り出すものと思われる。

    LSエムトロンによると、売却対象のクーパー・スタンダードは米国デトロイトに本社を置くグローバル企業だ。全世界20カ国に120カ所の事業所と、3万2000人の従業員を置いている。 LSエムトロンは今後、分割される新設法人の持続的成長と顧客価値の創出のために、クーパースタンダードと投資と事業運営全般について相互に緊密に協力する計画だ。

    先だってLSエムトロンは昨年7月、LSオートモーティブの株式とリチウム電池の素材である銅箔・薄膜事業を「コールバーグ・クラビス・ロバーツ(Kohlberg Kravis Roberts)」に、今年3月には電子部品事業を「スカイレイクインベストメント(SkyLake Investment)」に売却した。自動車部品事業まで売却し、機械部品事業を中心にポートフォリオの調整を完了した。今後はトラクターと射出システム事業などの、機械事業を中心に成長を加速する計画だ。

    LSエムトロンはこれとあわせて、グローバル市場の攻略加速化などを推進して、「2023年売上げ2兆ウォン達成」を目指して提示した。トラクター部門は先導技術を確保し、グローバル市場の攻略に拍車をかけ、グローバル強者に跳躍するという計画だ。世界のトラクター市場は約70兆ウォン規模で、年平均で6.9%成長している。今後は環境にやさしいトラクターなど、将来の市場をリードするための技術力の強化にも努める予定だ。

    LSエムトロンはトラクター事業で昨年は5800億ウォンの売上げを達成し、LSエムトロンが発足した2008年の1600億ウォンに比べて3.6倍に成長する成果を収めた。特に同じ期間における世界の売上げは420億ウォンから4000億ウォンに9.5倍も急増し、世界市場への進出は加速している。すでに世界市場で強みを見せている中小型トラクター(30~100馬力)に基盤を置いて、超小型(20~30馬力)と大型トラクターの追加ラインナップを拡大する計画だ。進出しているウズベキスタンの市場での地位を拡大して、ベトナムやイランなどの新市場も拠点化するという目標だ。

    射出システム事業部は、「インダストリー4.0」基盤の製造技術革新実現のための、「ソリューションプロバイダ」としての成長を目指している。グローバルな射出成形機の市場規模は約20兆ウォンで、2018年以来は6%以上の成長が見込まれる。これを攻略するために、射出システム事業部はまず製品ラインナップの強化と差別化技術の確保を推進する計画だ。

    同社の代表を務めている具滋殷(ク・ヂャウン)LSエムトロン副会長は3月、LSグループの持株会社である(株)LSの社内取締役に選任された。ク副会長の合流で、LSの社内理事は具滋烈(ク・ヂャヨル)LSグループ会長とイ・グァンウLS代表取締役副会長の3人体制に再編された。 LSの会長職は従兄弟が受け継いだという点を考慮すると、ク副会長が本格的に次期会長の準備に乗り出したという分析が出ている。ク副会長は、「第4次産業革命など急変する市場で、先制的にわが社の強みをさらに強化できる発展方向を整えた」とし、「今後も技術革新とグローバル攻略を続け、LSエムトロンを機械産業の強者に育てるつもり」だと述べた。
  • 毎日経済_イ・ドンイ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-05-10 19:56:29