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現代自動車、支配構造再編案を電撃保留

  • ◆ 現代自動車、支配構造変革の新しい局面 ◆

    現代モービスは21日、今月の29日に予定された現代モービスの分割・合併臨時株主総会を電撃的に取り消した。

    この日、現代モービスは「分割・合併契約書について、国内外の議決権諮問機関が反対意見を勧告しており、それにともなう株主の意見を考慮した結果、分割・合併案の補完などを含めて再検討することにした」とし、「分割・合併の手続きを停止し、現代グロービスと結んだ分割・合併契約の解除合意書を締結した」と述べた。

    合併当事者だった現代グロービスも、同じ内容の契約解除の合意内容を公示した。

    現代モービスの分割は現代モービスのモジュール・AS部門を分割し、現代グロービスと合併して循環出資構造を解消する、現代自動車グループの支配構造再編案の最初の手順だ。

    このために株主総会は撤回されて、現代自動車グループの再編作業も「一旦停止」した。現代自動車グループが現代モービスの株主総会を取り消したのは、米国系の行動主義ファンドのエリオット・マネジメント社が、分割・合併比率が正確に算定されなかったと攻勢を繰り広げ、ISSなどの議決権諮問機関がこれに同調し、株主総会での票対決に対する負担が大きくなったためと分析される。

    現代モービス株の9.8%を握った2大株主の国民年金が、どのような判断を下すのか不確実である点も主な原因として取りざたされている。さらに決定的なことには、現代モービスの株価(21日の終値・24万1500ウォン)が、株式買取請求権の行使価格である23万3429ウォンにかなり近づいて、分割・合併に反対する株主の株を買いとることから起きる分割・合併の費用負担が大きくなったという点が一役買った。

    この日、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車副会長は報道資料を通じて、「今回の法案を推進する過程で、様々な株主と市場との疎通が大きく不足したことを痛感した」とし、「グループ構造の改変案を発表後、株主・投資者・市場から提起された多様な苦言を謙虚な態度で検討し、充分に反映する」と強調した。

    イム・ヨンドゥク現代モービス社長も、「グローバルな事業の競争力と透明な支配構造を備えて、市場の充分な信頼と声援を受けることができようにする」と述べた。

    投資銀行(IB)業界では、今後は現代グロービスが半組立製品(CKD)事業部門を売却し、起亜自動車の保有株(16.9%)を買い入れる方式で循環出資構造の解消に乗り出すだろうという観測が力を得る。

    これとは別に、現代モービスは未来車・新技術など、株価を維持して株主価値を高めることができるカードを取り出すだろうという分析が提起されている。市場とのコミュニケーションが不足したことを自ら認め、2次改編の過程では国内外の企業説明会(IR)などを大幅に強化することに対する評価が支配的だ。
  • 毎日経済_キム・ヂョンファン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-05-21 18:13:06